防長民のぶらぶら放浪記

山口県内のスポットをふらっと訪れて紹介する地域ブログです。

山口県美祢市の大正洞近くの涸れ川(かれがわ)を紹介

山口県美祢市の大正洞近くの涸れ川(かれがわ)を紹介します。

涸れ川(かれがわ)

枯れ川は秋吉台の麓の大正洞の近くにあります。

秋吉台、秋芳洞、景清洞、大正洞は行政を含めて多くの人がPRしているので、ここでは省略します。

看板

近くの看板には以下の通りの記載がありました。

枯れ川は景清洞から流れ出た地下水が、佐山ポリエを流れ、大正洞近くにある犬ヶ森ポノールで、再び地下に姿を消します。

佐山ポリエの中を蛇行しているこの川は、大雨の後だけ水を流しますが、ふだんは水はありません。このような川は、「涸れ川」と呼ばれています。

ポリエ?

ポノール?

半分削れているこの看板は、文章が短い割に、常識のように専門用語を使ってきます。

家に帰って、段階を追って少しずつ解読しました。

看板の文章の解読

まとめるとこのようになります。

秋吉台の一帯は石灰岩により、カルスト台地(カルストはカルシウムから来ている)という特有の地形を形成しています。

ドリーネ、ウバーレ、ポリエ

そこに雨水や地下水で浸食してできるのが、ドリーネ、ウバーレ、ポリエという穴です。

  • ドリーネ・・・浸食でできた小規模な穴です。ただ、陥没していることもあるので侮れません。秋吉台でよく見かけます。
  • ポリエ・・・ドリーネがくっついて大きくなった穴。
  • ポリエ・・・ポリエがさらに大きくなった穴です。人が住んだり、畑になったりします。

 

実は大きさが違うだけであって、全部なんですね。

ちなみに秋吉台で順路じゃないところを歩くとドリーネに落ちて、行方不明になるということも覚えておくと良いです。

 

ポノール

また、ポノールは「地下水脈への入り口」です。

看板のまとめ

結局看板で、何を言っていたかというと、

「景清洞の地下水が佐山という地域の穴(ポリエ)を流れて、大正洞近くにある犬ヶ森の地下水脈に吸い込まれていくんですぅ。これが起こるのは雨の日だけなんですぅ。」

なんです。

涸れ川の姿

前置きが長かったのですが、いくつか写真を撮っておいたので公開します。

枯れ川の橋

枯れ川には真新しい橋が架かっています。

手前には大きな文字で「橋」

まあ違いないでしょうね・・・。

枯れ川の景清洞方面

橋の左側は景清洞方面になります。

川なのに水が流れていないので、解説を読んでいない人はなんのこっちゃでしょうね。

(読んでもなんのこっちゃの人もいるかもしれないです)

枯れ川の大正洞方面

こちらに大正洞があります。

ポノールを見たことはないのですが、きっとあるのでしょう。

橋の先

橋の先は「秋吉台エコ・ミュージアム」という、秋吉台を紹介する建物があります。

橋の反対側(駐車場)はこうなっています。

大正洞

先に進むと大正洞があるのですが、それはいずれまた別の機会に。

私のカメラだと盛大にぶれました・・・。

アクセス

付近に駅はありません。

最寄りは新山口駅ですが、現地まで車で20分ぐらいかかります。

バスがあったかな・・・。

いつか、景清洞のポリエから大正洞のポノールまでの流れを歩いてみたいです。

 

以上です。

 

山口県内のレトロ自販機を全部体験したので一覧化してみた

山口県内のレトロ自販機を全部体験したので、一覧化してみました。

県内のレトロ自販機は、山口市に1店舗、岩国市に2店舗あります。

観音茶屋(岩国市)

観音茶屋の特徴は、山口県内で唯一自販機の神様田中さんの直営店であることです。

個人的には私が最もお勧めしたい1店です。

 

ただし周囲は山と川に挟まれた何もない道路しかありません。

県内で最も田舎にあるレトロ自販機なので、そこだけ覚悟していくほうが良いです。

メニュー

レトロ自販機のメニューは「ラーメン」と「肉うどん」の2種類です。

アクセス

岩国市にあります。

美川町といえば、「地底王国美川ムーバレー」が有名ですね。

〒740-0504 山口県岩国市美川町南桑1286

最寄り駅:椋野駅

詳細記事

詳細は下記の記事に記載しました。

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欽明館名物自動販売機コーナー(岩国市)

欽明館名物自動販売機コーナーの特徴は、メニューの多さではないでしょうか。

山口県内ではここが最大だと思います。

また自販機以外に別の売店をやっているので、そちらで食べ物を買うことができます。

メニュー

レトロ自販機のメニューはうどん2種類、そば、ラーメンです。

  • 天ぷらうどん
  • 肉うどん
  • 肉そば
  • ラーメン

アクセス

岩国にあります。

〒741-0082 山口県岩国市川西3丁目11−6

最寄り駅:川西駅

詳細記事

詳細は下記の記事に記載しました。

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長沢ガーデン(山口市)

長沢ガーデンの特徴は山口県内のレトロ自販機では最も西側に位置しており、アクセスが良いです。

またお隣はファミレスなので、家族はそちらで食事をさせたり、温泉に入ることもできます。

またドライブインというだけあり、3店舗中で駐車場が最も広いです。

メニュー

レトロ自販機のメニューは「天ぷらうどん」と「肉うどん」の2種類です。

アクセス

防府市に限りなく近い、山口市にあります。

〒747-1221 山口県山口市鋳銭司2296

最寄り駅:四辻駅 ※駅からは離れているため、電車移動はあまりお勧めできません

詳細記事

詳細は下記の記事に記載しました。

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山口県の3つのレトロ自販機

こうしてみると、山口県のレトロ自販機は東側に偏っています。

長沢ガーデンもほとんど防府市寄りの山口市です。

九州では既にこの手の自動販売機は絶滅しているようです。

※長沢ガーデンは、現在日本で最も西にある「うどん・そば自販機」になっているようです。

 

3店舗とも一味違うレトロ自販機なので、興味がある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

以上です。

 

山口県岩国市のレトロ自販機コーナー「観音茶屋」を紹介

山口県岩国市のレトロ自販機コーナー「観音茶屋」を紹介します。

こちらは自販機の神様が経営されている店舗中では、山口県で唯一の店舗となります。

店舗の外観

お店の外観は赤くて長い看板の下で横一列に、様々な自動販売機が置いてある様子です。

看板には下の画像のようにアメリカンドッグとか、チャンポンとか書いてあります。

ただ現在は看板のメニュー通りとはいかず、飲み物、煙草、パン、うどん、ラーメンだけのようです。

年々故障などでバリエーションが減ってきたようです。

レトロ自動販売機

長い前置きはこの辺にして、レトロ自動販売機でラーメンを頼んでみます。

店の端に「名物 ラーメン うどん」の区域があるので、そこで注文します。

ここの店舗の自動販売機は少し特別で、自動販売機の絵柄も「観音茶屋」が描かれています。

メニューは「ラーメン」と「肉うどん」がありますが、今回はラーメンを選びました。

どちらも2023年8月時点で、400円です。

(余談ですが、肉うどんではなくボタンのところに記載されている「肉・にくうどん」が正しいのかもしれない)

完成までの残り時間表示が故障しているので、分からないです。

なので完成まで、とりあえず30秒ぐらい待ったのですが、それでよかったようです。

ラーメンができたら扉が開くとかではないので、自分で取り出し口を開けてラーメンを取り出します。

ラーメン

こちらが出来上がったラーメンです。

こちらの店舗は具と麺がひっくり返ったりしないようです。

(素ラーメンかと思ったら、具が全部下にあったということが他のレトロ自販機を利用したことがあるとよくあるのですが、ここはないみたいです)

個人的な味の感想ですが、山口県内の3店舗中で、この店舗が最も出汁が効いておいしいです。

味付けはマイルドですが、それゆえにラーメンそのものの味で勝負している感じがしました。

また、見ての通りチャーシューが意外に大きいです。

薬味、箸

ちなみにパンチが足りないと思った方は、自販機に薬味がついているのでこの薬味を足せばよいかと思います。

慣れていない方は戸惑うかもしれませんが、箸も下の取り出し口にあります。

器の返却場、手洗い、トイレ

容器はちゃんと回収できるように箱が用意されています。

食べ終わったら、容器はここに入れられます。※持ち帰らないでください。

また、ラーメンがこぼれて手が汚れても大丈夫です。

すぐ横に石鹸付きの手洗いスペースもありました。

なお、ここのお手洗いもレトロなタイプで、道路から全員丸見えです。

どこか別な場所で済ませておいたほうが良いでしょう。

(利用者のプライバシー保護のため写真は控えました)

周りの風景

公衆電話

公衆電話が店の横に設置されています。

(ように見えました。よく見ると中身が撤去されています。)

錦川と台風の爪痕

公衆電話の横の小道を進むと、店の後ろは暴れ川の錦川が流れています。

そして店の前は道路が1本だけで、他にお店や建物はありません。

よく見ると白いプレートで「台風14号最高水位 2005.9.6」と記載されています。

過去にあの位置まで錦川の水位が上がったんですね。

ということは、当時、自販機たちはどうなったんでしょう・・。

アクセス

最寄りの路線

錦川清流線の「椋野駅」が最寄り駅になります。

ただ、本数が少ないので車をレンタルしてゆくのが良いかと思います。(山中なので、熊とかも怖い場所です)

バス

また、バス停もあります。

岩国市生活交通バスの「小郷」です。

こちらも本数は多くはありません。

「うどん」の、のぼりも目印になりそうですね。

付近の観光スポット

近くに、「地底王国美川ムーバレー」があるので、寄り道していくのがベストです。

 

以上です。

 

山口県周南市の文化堤(ぶんかつつみ)を紹介

山口県周南市に、文化堤(ぶんかつつみ)という名のため池があったので紹介します。

将来的にはここはなくなるのではないかということから、記録に残そうかと思います。

文化堤とは

付近の看板に以下のようなことが書かれていました(要約します)。

山手から1本の川が流れていますが、この地の地形からたびたび水不足が発生し、稲枯れの被害が発生しました。

算用師の西林八左衛門と庄屋の神本善吉はため池の必要性を主張して、萩藩にお願いしましたが、財政難を理由にお取下げになりました。

文化11年長い日照りが続いて不作となったところ、代官の佐藤権兵衛教忠は不作を検視し、庄屋の浜田伊左衛門家と謀って、ため池の築立を願い出ました。

酒屋の浅海長兵衛も援助しました。

村民3550人が工事に参加しました。

 

看板とここの地形から察するといろいろ分かってきました。

 

名前の由来は文化15年(1818年)に構築されたことのようです。

また、別名で沢田堤と呼ぶこともあるようですが、ここの地名のようです。

1本の川とは西光寺川だと思いますが、確かにここより低い位置に流れているのでこのため池の位置は水不足になりそうです。

算用師、庄屋、代官、別の庄屋、酒屋、多くの村民(3550人)が関わったと記載されていることから多くの方から悲願されたため池であったと思われます。

風景

実は既にほとんどが埋め立てられて、石碑とため池のほんの一部が残っていました。

このように石碑が立っており目の前はきれいに舗装された道路なのですが、この辺りは少し前までは広い範囲でため池でした。

石碑

真ん中の石碑が一番古く、表の字はよく読めません・・・。

裏に「文化十五年虎・・」のように書かれています。※1818年ですね。

こういうのを見ると、たわしで綺麗にしてしまいたいのですが、歴史的価値とか考えるとダメなんでしょうね。

少し新しい石碑で「改築記念碑」もありました。

こちらは裏に昭和62年3月と書かれていました。

 

最後に左側の石碑ですが、人名が多く記載されていたので写真を控えました。

こちらが最新の改築記念碑のようです。

並び順としては、下記のようになるかと思います。

  • 真ん中(文化十五年=1818年)
  • 右(昭和62年)
  • 左(最近)

ため池

わずかにため池部分が残っていました。

水は汚い・・。

この部分は水が干上がっており、ため池としてはほとんど機能していなさそうです。

周りは新しい住宅が密集しています。

時代の流れにより既にため池の需要はなくなっており、現代では住宅のほうが不足しているようです。

アクセス

横に山陽新幹線は通っていますが、駅はとても遠いです。

タクシーか自転車がよいでしょう。(が、これをわざわざ見に行くのも…)

 

以上です。

山口県下関市の旧下関英国領事館を紹介

日本国内の領事館は有事を避けるため、首都を避け大阪や名古屋など別の大きな都市に設置されます。

しかし意外かもしれませんが、日本最古の領事館は下関市にありました。

今回は山口県下関市にある重要文化財、旧下関英国領事館を紹介します。

旧下関英国領事館

旧下関英国領事館は国内最古の領事館です。

明治時代の当時、駐日英国公使アーネスト・サトウが本国イギリスに向けて、下関に領事館の開設を新設を進言したとのことですが、それほど下関は重要な位置付けであったようです。

また、イギリス以外の国も下関に領事館を置いており、合計8か所の領事館があったとのことです。

現在は下関が所有する重要文化財です。

外観

いくつか写真を撮影してみましたので、写真と共に紹介してみます。

もっと面白い外観やカフェまであったのですが、今回はピックアップで紹介します。

イギリス国旗

領事館は2階建ての美しいレンガの建物です。

レンガはやはりイギリス積とのことです。

イギリス国旗がはためいており、山口県ではなかなか感じられない英国の雰囲気を漂わせています。

ガス灯

建物の前には、ガス灯も設置されていました。

今も夜は照らされているのでしょうか?それとも停められているのでしょうか?

夜に来ないとわかりませんね。

ガス灯の足元には何やら説明書きがありました。

これについては特に下関が強い関連があるわけでもなさそうでしたが、歌人の吉井勇夫が下関に立ち寄った時に歌を残したこともあり、周辺整備に合わせてガス灯を設置したようです。

ちなみに日本で最初にガス灯がともったのは明治44年(1911年)の横浜で、それまでは菜種油や蝋燭が主流でした・・・的なことが書いてあります。

建物の中

いくつか部屋があったのですが、簡単に建物の中を見てみます。

これは見逃せないというのが、領事室です。

立派な机と暖炉らしきものがあります。

なんか机に対して椅子が小さいような・・・気のせいか。

待合室も少しだけ撮影しました。

他の観光客が多かったのでほんの一部だけですが、イギリスをイメージする雰囲気で統一されていました。

アクセス

最寄り駅は下関駅で、徒歩で30分ぐらいの場所にあります(新下関駅じゃないです)。

県外の人は下関にフグや食べ物をイメージをしがちですが、意外にも歴史や異国情緒あふれる建物があるのでいろいろ回ってみると楽しいかもしれません。

「山口銀行旧本店」や「李鴻章道」、「耳なし芳一」などもお勧めです。

 

以上です。

山口県の周南緑地公園西緑地公園にある戦争遺跡、防空指揮所跡を紹介

周南緑地公園の西緑地公園にある戦争遺跡である、防空指揮所跡を訪ねたので紹介します。

周南市は海軍燃料廠(ねんりょうしょう)が過去にあったこともあり、現在も多くの戦争跡があります

防空指揮所とは

周南緑地公園は現在巨大な緑地公園ですが、もともと太平洋戦争時の第三海軍燃料廠でした。(※石油備蓄基地)

燃料廠の近くには東山砲台が配備されており、高角砲、高射装置、その他さまざまな軍事設備が配備されていました。

防空指揮所はこれらを指揮するために設置されたようです。(現地の説明だと、徳山警備本部が徳山市街地空襲により機能喪失のため応急設置だとの説明でした。)

現地の風景

現地に行った時の様子を撮影してみました。

周南緑地公園の入口付近

周南緑地公園の入り口付近です。

木々が生い茂っており、東京の明治神宮を思い出すような風景です。

入り口の付近には他の戦争遺跡についても写真がありました。

公園自体が湿気を帯びているためか若干写真が古びており、これすら遺構に見えなくもないですが、参考にはなります。

周南緑地公園はそれなりに広いので、今回は防空遺跡所に絞って探索します。

公園内はマムシが出るようなので、草むらの中はあまり歩かないほうがよさそうです。

防空指揮所跡への小道(指揮所まで90m地点)

マムシが出ると嫌だなあと考えていると、コンクリートの道から右に「防空指揮所跡」の看板が出てきました。

進んでいくとマムシが出そうな小道なのですが、一度行くと決めた以上進んでみることにしました。

これまでのコンクリート道ですら、すれ違った人は3人しかいませんので、マムシに嚙まれたらアウトな気がします。

(このブログを見た皆さんには、冬の蛇が出ない時期の観光をお勧めします)

下はこんな感じでしたが、よくよく見るとこの写真は橋みたいなものが埋まっていますね。
もしかしたら、これも何か意味のあるものだったのかもしれませんが、撮影時はあまり考える余裕がありませんでした。

防空指揮所跡への小道(指揮所まで15m地点)

あと15mの地点まで到着しました。

ここでなにやら大きな獣道みたいなところに出てきました。

どうやら別の道とつながっているようです。

 

こちらの道を大々的にアピールしてほしかったところ・・・。

ここからは坂を下っていきました。

防空指揮所跡

降りていくと防空指揮所跡がありました。

手前に柵があり、立ち入り禁止のようです。

足元が悪く、正面から見えませんでしたが、ごみが散乱しているように見えました。

周りは誰もおらず、薄暗いためすぐに立ち去りました。

補足

今回は少し暗い部分にスポットを当てていますが、周南緑地公園西緑地公園自体はなかなか楽しいところです。

例えば、このような「”もと”京大見本園」というものがあり、台湾植物園が京都帝大に移管したことから台湾、朝鮮半島原産の植物が沢山見れる・・という1909年からの歴史ある広大な植物園があります。

アクセス

周南市の2号線沿いにあります。

最寄り駅は徳山駅ですが、駅からは遠いので、自転車か車が現実的な選択だと思います。

山口県周南市の龍神社(荒神)を紹介

偶然近くを通りかかったのですが、GoogleMapに載っていない神社を見つけたので、記録に残すことにしました。

龍神社(荒神)

祭神:綿津見社(わだつみのかみ)

  • 綿津見とは日本神話に登場する、海の神三神で最初に生まれた神様です。

 

現場の看板を読んでみると、龍神社についていくつかの情報が書かれていました。

この龍神社は昔この一帯が海であったころに開作するため祀られたものと思われる

「思われる」という文末だったので、察するに、龍神社が建てられた経緯がよくわかってないようです。

ただ、いくつかのことはわかっていて、

  • 石段手前の碑は宝永3年に開作築立人の松村宗俊が建てたもの
  • 石灯篭は安政4年に国広永作が寄進したもの

祠は

  • 左が三宝荒神
  • 右が馬上の祠

とのことでした。

神社の風景

上記の看板から得た知識をもとに、神社の風景を見てみました。

全体撮影

不思議なことに神社全体は、山の上に祠がいくつか乗っている形態です。

神社に詳しくないのですが、これは初めての形態です。

 

先ほどの看板の内容を踏まえて、写真を見てみます。

左が三宝荒神の祠、右上が馬神の祠、右の灯篭が国広永作が寄進した灯篭のようです。

手前に「奉納法華一部一字一石」と書かれた碑がありました。

これが付近の看板に書かれていた松村宗俊が宝永3年に建てた碑であり、何気に貴重な碑のようです。

そういえば、「法華経」は仏教だったような気がしないでもないですが、「一字一石」とは一つの石に一字ずつ経文を書く、昔の風習のようです。

こういうのを見ると、神社に仏教の風習が混じっていたり、祠がいくつも乗っていたり、情報量が多い神社です。

石段

石段が整備されているので、登ってみることにしました。

造りからしてもこれもなかなか古そうです。

石段の上

頂上には祠があり、木が植えてありました。

木の上にはやたらと蝶が舞っています。

平和です。

この飛び交っている蝶はアオスジアゲハでしょうか?

自信がないので、蝶について詳しい人はコメントをください。。

頂上の祠と灯篭

さて、頂上で祠を撮影し損ねたので、下から撮影しました。

手前の灯篭も撮影できました。

よくよく考えると、付近にこのような石は他に見当たらず、わざわざどこからか集められたものだと思うのですが、無学なため解釈ができないでおります。

お地蔵さん

横にお地蔵さんもありました。

これは解説になかったのですが、後世に建築されたものでしょうか。

アクセス

アクセスする際は、付近に龍神社はいくつかありますので、間違わないように注意が必要です。

こちらは山陽本線の裏手の、小さな通りのほうの龍神社です。

最初に述べたようにGoogleMap上に載っていない神社だったので、付近を載せてみました。

駐車場等はなく、道は狭いので徒歩で行くことになるかと思います。

ちなみに山陽本線が近いので、電車は間近で見ることができます。

以上です。

山口県長門市の湯本温泉にある礼湯と恩湯を紹介

山口県の長門湯本温泉といえば、600年の歴史を誇る山口県最古の温泉です。

その中でも特別歴史的に長い、礼湯と恩湯を紹介してみようかと思います。

礼湯と恩湯

礼湯と恩湯の関係

長門湯本温泉には礼湯と恩湯という泉源があります。

この2つの泉源はかつて、礼湯は武士や僧侶向け、恩湯は一般大衆向けという棲み分けがされていました。

特に礼湯のほうは”俗人禁制”の、特別な温泉でした。

位置関係

こちらが、礼湯と恩湯の存在したあたりの風景です。

長門湯本温泉は全体がきれいに改修されましたので風景が変わってしまいましたが、礼湯が坂の上の道沿い、恩湯が川沿いにありました。

礼湯

ではまずは礼湯を見ていこうかと思うのですが、残念なお知らせです。

こちらは2019年3月31日に営業終了です。

 

え?歴史の話かと思っていたら営業してたの!?と思った人もいるかと思いますが、営業していました。(私も長門のほうは疎くて、営業状況を知りませんでした・・)

 

というのも、冒頭腕は武士や僧侶向けだったと記述したのですが、近年は公衆浴場として誰でも入れたのです。

今はどうなっているかというと、源泉の場所を示す石だけになっています。

礼湯泉源を示す石

この石は泉源を示す場所に置いたあったものですが、私が知らないだけで、何か意味がある石なのかもしれないです。

石碑

石碑もありました。

「礼湯泉源」と、普通のことが書かれていました。

礼湯跡地の全体

全体を見た写真を撮影してみました。

昔の風景を知っている方は、思い入れから立ち止まるかもしれません。

ただ、観光に来られた大方の人はこれが何なのか分からず、スルーしている印象でした。

過去の泉源ということで、どこかに温泉が出てるのかと思いましたが、そうでもないみたいです。

恩湯

一方の恩湯、こちらは建物がきれいに改修され、今でも立ち寄り湯として営業されています。

以前もにぎわっていたという話でしたが、この日も大賑わいです。

ですので、全面的に撮影すると不審者ですので、看板のみの撮影で控えました・・・。

 

岩盤から温泉が出てくるところを直接見ることができる、とても面白い温泉だとのことです。

ただ、この記事を書くにあたって現地に行ったり、調査していて気付いたのですが、恩湯の窓と以前書いた公衆洗濯場は繋がっているようです。

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実はこの日は入っていなかったのですが、いつか恩湯に入って確認してみたいものです。

アクセス

礼湯と恩湯もJR美祢線の長門湯本駅から、徒歩10分程度の場所にあります。

礼湯

恩湯

以上です。

山口県柳井市のカニを守る白壁の町並みを紹介

山口県柳井市と言えば白壁の町並みが有名で、古くからの町並みが保存された状態です。

ただ、この街には古くからの建物とともに、足元にも昔からの住人がいるのです。

※時季外れですが、少し前に訪れたときの記録です。

白壁の町並み

山口県柳井市と言えば白壁の町並みが有名で、下の写真のように「重要伝統的建造物群保存地区」として大切に保存されています。

保存地域の端から先を見渡すと、江戸時代を思わせるような風景と金魚ちょうちんが並んでいます。

金魚ちょうちんは青森との関係もある江戸時代からの特産品です。

看板「かにが路上を横切ります。人も車もご注意を」

しかしこの保存地域を歩いていると時たま、歴史的な白壁とどんな関係が?と思わせるような不思議な看板を見かけます。

「かにが路上を横切ります。人も車もご注意を」

掛屋小路付近

掛屋小路の入口あたりの看板です。

国森家住宅

こちらの看板は「国森家住宅」の付近にありました。

醤油屋前

柳井市一番の醤油屋の前にもあります。

こちらの看板は少し新しいですね。

白壁の町並みに溶け込むカニ達

ではそのカニ達はどこに住んでいるのでしょうか?

どうやら水路の近くでよく活動するようです。

 

雨が降った後だと人通りの多い道に出るようなので、人も車も通行に注意が必要です。

また、むやみやたら触らずそっと遠くから見守ることにしましょう。

「国森家住宅」の付近

カニ注意の看板の近くだけあって、「国森家」の近くではちらほら見かけました。

少し湿った水路があることが恐らくその理由で、そこに集中しているようです。

せせらぎ水路付近

私のお勧めは「せせらぎ水路」です。

こちらは大きな水路のためか、大きなカニも小さなカニもたくさんいました。

なにげにこちらの水路の近くは、カニが多くて観察におすすめです。

カニの生態を知るにはとても良い環境だと思いました。

ちなみに柳井川までいくと、あまりいませんでした。

原因は分からないのですが、大きな川は流れが激しく深いためか好まれず、住宅街の水路のほうが多いようです。

カニ達の正体

ではこのカニ達は何者なんでしょうか?

このカニ達の多くは、アカテガニだとのことです。

アカテガニは甲羅が3cm程度で手が赤いのが特徴で、海の近くに住むカニです。

 

アカテガニが近年減少中のため、看板を立てて市民活動で大切に保護されているようです。

また、柳井川も昔は油商船が行き交う川だったのですが、以前の形よりだいぶ変わっているとの話を、付近の住民の方から伺いました。

アクセス

場所はJR在来線 柳井駅から徒歩で10分程度の地域になります。

カニを見るなら5月から10月の雨の日がベストですが、伝統的建物を見るのであれば晴れの日がベストです。

 

以上です。

 

山口県岩国市の酒造屋のおいしい水、巌流井戸を訪ねてみたので紹介

山口県岩国市の巌流井戸を訪ねてみたので、紹介してみます。

新幹線で新岩国駅に立ち寄った際には、村重酒造でお酒を購入して、おいしい水も持ち帰るといいのではないでしょうか。

※ちなみに、後々説明しますが、巌流という名前は下関の巌流島とは関係ありません。

巌流井戸とは

村重酒造株式会社が酒造りに使用している錦川の伏流水の井戸水です。

錦川の流れは大変厳しく巌流と呼ばれていたことから「巌流井戸」と命名されています。

 

錦川は時に荒々しい姿を見せる川ですが、その上に架かる錦帯橋は美しく、伏流水によってお酒や(別のお店ですが)漬物などの恵みをもたらす、岩国一の川でもあったりするのです。

巌流井戸の風景

巌流井戸の周辺を撮影してみました。

巌流井戸の前

巌流井戸は酒造屋の端にあります。

このように巌流井戸の前には、堂々と「ご自由におくみ下さい」と書かれています。

何とも太っ腹です。

お酒の名前

上を見上げると「金冠黒松」と書かれていました。

私はお酒を全く飲めないので分からなかったのですが、こちらの酒造屋の目玉商品のようです。

お酒を飲める人はお酒の購入もいかがでしょうか。

蛇口1

巌流井戸の水は、蛇口から手軽にくむことができます。

蛇口だとあまり風情は感じられないかもしれないですが、よくここで水をもらう人にとっては蛇口のほうが良いかもしれません。(回転率早いですしね)

私が来た日も、多くの人が水を求めて訪れていました。

蛇口2

蛇口はたくさんありましたので、駐車場がいっぱいの人でもそんなに順番を待たなくても大丈夫でした。

さりげなく蛇口の前に「錦の酒粕販売中」と書かれています。

井戸?

蛇口の近くには、このように謎の井戸がありました。

こちらが元々の井戸だったのでしょうか。

また、板が置いてあるということは、こちらも水が出てくるのでしょうか。。

掲示板

もう少し拡大して撮影すればよかったのですが、掲示板に

「この仕込み水は、生水の為冷蔵庫での保存をしていただき、約1週間程度でご使用して下さい、お願いいたします。」

ということが書かれていました。

巌流井戸へのアクセス

巌流井戸は新幹線の新岩国駅の出口から御庄川のほうへぐるっと回って、10分程度の場所にあります。

駐車場は5台程度停まれますが、大体埋まっていますので、村重酒造(株)の駐車場に停めて買い物して、ついでに井戸で水をくむ感じが良いでしょう。

(何度も言いますが、ここは村重酒造さんの提供する井戸です)

 

水を汲めるのは8:00~17:00なので、明るいうちに行きましょう。

 

以上です。