偶然近くを通りかかったのですが、GoogleMapに載っていない神社を見つけたので、記録に残すことにしました。
龍神社(荒神)
祭神:綿津見社(わだつみのかみ)
- 綿津見とは日本神話に登場する、海の神三神で最初に生まれた神様です。
現場の看板を読んでみると、龍神社についていくつかの情報が書かれていました。
この龍神社は昔この一帯が海であったころに開作するため祀られたものと思われる
「思われる」という文末だったので、察するに、龍神社が建てられた経緯がよくわかってないようです。
ただ、いくつかのことはわかっていて、
- 石段手前の碑は宝永3年に開作築立人の松村宗俊が建てたもの
- 石灯篭は安政4年に国広永作が寄進したもの
祠は
- 左が三宝荒神
- 右が馬上の祠
とのことでした。
神社の風景
上記の看板から得た知識をもとに、神社の風景を見てみました。
全体撮影
不思議なことに神社全体は、山の上に祠がいくつか乗っている形態です。
神社に詳しくないのですが、これは初めての形態です。
先ほどの看板の内容を踏まえて、写真を見てみます。
左が三宝荒神の祠、右上が馬神の祠、右の灯篭が国広永作が寄進した灯篭のようです。
碑
手前に「奉納法華一部一字一石」と書かれた碑がありました。
これが付近の看板に書かれていた松村宗俊が宝永3年に建てた碑であり、何気に貴重な碑のようです。
そういえば、「法華経」は仏教だったような気がしないでもないですが、「一字一石」とは一つの石に一字ずつ経文を書く、昔の風習のようです。
こういうのを見ると、神社に仏教の風習が混じっていたり、祠がいくつも乗っていたり、情報量が多い神社です。
石段
石段が整備されているので、登ってみることにしました。
造りからしてもこれもなかなか古そうです。
石段の上
頂上には祠があり、木が植えてありました。
木の上にはやたらと蝶が舞っています。
平和です。
この飛び交っている蝶はアオスジアゲハでしょうか?
自信がないので、蝶について詳しい人はコメントをください。。
頂上の祠と灯篭
さて、頂上で祠を撮影し損ねたので、下から撮影しました。
手前の灯篭も撮影できました。
よくよく考えると、付近にこのような石は他に見当たらず、わざわざどこからか集められたものだと思うのですが、無学なため解釈ができないでおります。
お地蔵さん
横にお地蔵さんもありました。
これは解説になかったのですが、後世に建築されたものでしょうか。
アクセス
アクセスする際は、付近に龍神社はいくつかありますので、間違わないように注意が必要です。
こちらは山陽本線の裏手の、小さな通りのほうの龍神社です。
最初に述べたようにGoogleMap上に載っていない神社だったので、付近を載せてみました。
駐車場等はなく、道は狭いので徒歩で行くことになるかと思います。
ちなみに山陽本線が近いので、電車は間近で見ることができます。
以上です。