山口県の長門湯本温泉といえば、600年の歴史を誇る山口県最古の温泉です。
その中でも特別歴史的に長い、礼湯と恩湯を紹介してみようかと思います。
礼湯と恩湯
礼湯と恩湯の関係
長門湯本温泉には礼湯と恩湯という泉源があります。
この2つの泉源はかつて、礼湯は武士や僧侶向け、恩湯は一般大衆向けという棲み分けがされていました。
特に礼湯のほうは”俗人禁制”の、特別な温泉でした。
位置関係
こちらが、礼湯と恩湯の存在したあたりの風景です。
長門湯本温泉は全体がきれいに改修されましたので風景が変わってしまいましたが、礼湯が坂の上の道沿い、恩湯が川沿いにありました。
礼湯
ではまずは礼湯を見ていこうかと思うのですが、残念なお知らせです。
こちらは2019年3月31日に営業終了です。
え?歴史の話かと思っていたら営業してたの!?と思った人もいるかと思いますが、営業していました。(私も長門のほうは疎くて、営業状況を知りませんでした・・)
というのも、冒頭腕は武士や僧侶向けだったと記述したのですが、近年は公衆浴場として誰でも入れたのです。
今はどうなっているかというと、源泉の場所を示す石だけになっています。
礼湯泉源を示す石
この石は泉源を示す場所に置いたあったものですが、私が知らないだけで、何か意味がある石なのかもしれないです。
石碑
石碑もありました。
「礼湯泉源」と、普通のことが書かれていました。
礼湯跡地の全体
全体を見た写真を撮影してみました。
昔の風景を知っている方は、思い入れから立ち止まるかもしれません。
ただ、観光に来られた大方の人はこれが何なのか分からず、スルーしている印象でした。
過去の泉源ということで、どこかに温泉が出てるのかと思いましたが、そうでもないみたいです。
恩湯
一方の恩湯、こちらは建物がきれいに改修され、今でも立ち寄り湯として営業されています。
以前もにぎわっていたという話でしたが、この日も大賑わいです。
ですので、全面的に撮影すると不審者ですので、看板のみの撮影で控えました・・・。
岩盤から温泉が出てくるところを直接見ることができる、とても面白い温泉だとのことです。
ただ、この記事を書くにあたって現地に行ったり、調査していて気付いたのですが、恩湯の窓と以前書いた公衆洗濯場は繋がっているようです。
実はこの日は入っていなかったのですが、いつか恩湯に入って確認してみたいものです。
アクセス
礼湯と恩湯もJR美祢線の長門湯本駅から、徒歩10分程度の場所にあります。
礼湯
恩湯
以上です。