周南緑地公園の西緑地公園にある戦争遺跡である、防空指揮所跡を訪ねたので紹介します。
周南市は海軍燃料廠(ねんりょうしょう)が過去にあったこともあり、現在も多くの戦争跡があります
防空指揮所とは
周南緑地公園は現在巨大な緑地公園ですが、もともと太平洋戦争時の第三海軍燃料廠でした。(※石油備蓄基地)
燃料廠の近くには東山砲台が配備されており、高角砲、高射装置、その他さまざまな軍事設備が配備されていました。
防空指揮所はこれらを指揮するために設置されたようです。(現地の説明だと、徳山警備本部が徳山市街地空襲により機能喪失のため応急設置だとの説明でした。)
現地の風景
現地に行った時の様子を撮影してみました。
周南緑地公園の入口付近
周南緑地公園の入り口付近です。
木々が生い茂っており、東京の明治神宮を思い出すような風景です。
入り口の付近には他の戦争遺跡についても写真がありました。
公園自体が湿気を帯びているためか若干写真が古びており、これすら遺構に見えなくもないですが、参考にはなります。
周南緑地公園はそれなりに広いので、今回は防空遺跡所に絞って探索します。
公園内はマムシが出るようなので、草むらの中はあまり歩かないほうがよさそうです。
防空指揮所跡への小道(指揮所まで90m地点)
マムシが出ると嫌だなあと考えていると、コンクリートの道から右に「防空指揮所跡」の看板が出てきました。
進んでいくとマムシが出そうな小道なのですが、一度行くと決めた以上進んでみることにしました。
これまでのコンクリート道ですら、すれ違った人は3人しかいませんので、マムシに嚙まれたらアウトな気がします。
(このブログを見た皆さんには、冬の蛇が出ない時期の観光をお勧めします)
下はこんな感じでしたが、よくよく見るとこの写真は橋みたいなものが埋まっていますね。
もしかしたら、これも何か意味のあるものだったのかもしれませんが、撮影時はあまり考える余裕がありませんでした。
防空指揮所跡への小道(指揮所まで15m地点)
あと15mの地点まで到着しました。
ここでなにやら大きな獣道みたいなところに出てきました。
どうやら別の道とつながっているようです。
こちらの道を大々的にアピールしてほしかったところ・・・。
ここからは坂を下っていきました。
防空指揮所跡
降りていくと防空指揮所跡がありました。
手前に柵があり、立ち入り禁止のようです。
足元が悪く、正面から見えませんでしたが、ごみが散乱しているように見えました。
周りは誰もおらず、薄暗いためすぐに立ち去りました。
補足
今回は少し暗い部分にスポットを当てていますが、周南緑地公園西緑地公園自体はなかなか楽しいところです。
例えば、このような「”もと”京大見本園」というものがあり、台湾植物園が京都帝大に移管したことから台湾、朝鮮半島原産の植物が沢山見れる・・という1909年からの歴史ある広大な植物園があります。
アクセス
周南市の2号線沿いにあります。
最寄り駅は徳山駅ですが、駅からは遠いので、自転車か車が現実的な選択だと思います。