日本国内の領事館は有事を避けるため、首都を避け大阪や名古屋など別の大きな都市に設置されます。
しかし意外かもしれませんが、日本最古の領事館は下関市にありました。
今回は山口県下関市にある重要文化財、旧下関英国領事館を紹介します。
旧下関英国領事館
旧下関英国領事館は国内最古の領事館です。
明治時代の当時、駐日英国公使アーネスト・サトウが本国イギリスに向けて、下関に領事館の開設を新設を進言したとのことですが、それほど下関は重要な位置付けであったようです。
また、イギリス以外の国も下関に領事館を置いており、合計8か所の領事館があったとのことです。
現在は下関が所有する重要文化財です。
外観
いくつか写真を撮影してみましたので、写真と共に紹介してみます。
もっと面白い外観やカフェまであったのですが、今回はピックアップで紹介します。
イギリス国旗
領事館は2階建ての美しいレンガの建物です。
レンガはやはりイギリス積とのことです。
イギリス国旗がはためいており、山口県ではなかなか感じられない英国の雰囲気を漂わせています。
ガス灯
建物の前には、ガス灯も設置されていました。
今も夜は照らされているのでしょうか?それとも停められているのでしょうか?
夜に来ないとわかりませんね。
ガス灯の足元には何やら説明書きがありました。
これについては特に下関が強い関連があるわけでもなさそうでしたが、歌人の吉井勇夫が下関に立ち寄った時に歌を残したこともあり、周辺整備に合わせてガス灯を設置したようです。
ちなみに日本で最初にガス灯がともったのは明治44年(1911年)の横浜で、それまでは菜種油や蝋燭が主流でした・・・的なことが書いてあります。
建物の中
いくつか部屋があったのですが、簡単に建物の中を見てみます。
これは見逃せないというのが、領事室です。
立派な机と暖炉らしきものがあります。
なんか机に対して椅子が小さいような・・・気のせいか。
待合室も少しだけ撮影しました。
他の観光客が多かったのでほんの一部だけですが、イギリスをイメージする雰囲気で統一されていました。
アクセス
最寄り駅は下関駅で、徒歩で30分ぐらいの場所にあります(新下関駅じゃないです)。
県外の人は下関にフグや食べ物をイメージをしがちですが、意外にも歴史や異国情緒あふれる建物があるのでいろいろ回ってみると楽しいかもしれません。
「山口銀行旧本店」や「李鴻章道」、「耳なし芳一」などもお勧めです。
以上です。