山口県美祢市の大正洞近くの涸れ川(かれがわ)を紹介します。
涸れ川(かれがわ)
枯れ川は秋吉台の麓の大正洞の近くにあります。
秋吉台、秋芳洞、景清洞、大正洞は行政を含めて多くの人がPRしているので、ここでは省略します。
看板
近くの看板には以下の通りの記載がありました。
枯れ川は景清洞から流れ出た地下水が、佐山ポリエを流れ、大正洞近くにある犬ヶ森ポノールで、再び地下に姿を消します。
佐山ポリエの中を蛇行しているこの川は、大雨の後だけ水を流しますが、ふだんは水はありません。このような川は、「涸れ川」と呼ばれています。
ポリエ?
ポノール?
半分削れているこの看板は、文章が短い割に、常識のように専門用語を使ってきます。
家に帰って、段階を追って少しずつ解読しました。
看板の文章の解読
まとめるとこのようになります。
秋吉台の一帯は石灰岩により、カルスト台地(カルストはカルシウムから来ている)という特有の地形を形成しています。
ドリーネ、ウバーレ、ポリエ
そこに雨水や地下水で浸食してできるのが、ドリーネ、ウバーレ、ポリエという穴です。
- ドリーネ・・・浸食でできた小規模な穴です。ただ、陥没していることもあるので侮れません。秋吉台でよく見かけます。
- ポリエ・・・ドリーネがくっついて大きくなった穴。
- ポリエ・・・ポリエがさらに大きくなった穴です。人が住んだり、畑になったりします。
実は大きさが違うだけであって、全部穴なんですね。
ちなみに秋吉台で順路じゃないところを歩くとドリーネに落ちて、行方不明になるということも覚えておくと良いです。
ポノール
また、ポノールは「地下水脈への入り口」です。
看板のまとめ
結局看板で、何を言っていたかというと、
「景清洞の地下水が佐山という地域の穴(ポリエ)を流れて、大正洞近くにある犬ヶ森の地下水脈に吸い込まれていくんですぅ。これが起こるのは雨の日だけなんですぅ。」
なんです。
涸れ川の姿
前置きが長かったのですが、いくつか写真を撮っておいたので公開します。
枯れ川の橋
枯れ川には真新しい橋が架かっています。
手前には大きな文字で「橋」。
まあ違いないでしょうね・・・。
枯れ川の景清洞方面
橋の左側は景清洞方面になります。
川なのに水が流れていないので、解説を読んでいない人はなんのこっちゃでしょうね。
(読んでもなんのこっちゃの人もいるかもしれないです)
枯れ川の大正洞方面
こちらに大正洞があります。
ポノールを見たことはないのですが、きっとあるのでしょう。
橋の先
橋の先は「秋吉台エコ・ミュージアム」という、秋吉台を紹介する建物があります。
橋の反対側(駐車場)はこうなっています。
大正洞
先に進むと大正洞があるのですが、それはいずれまた別の機会に。
私のカメラだと盛大にぶれました・・・。
アクセス
付近に駅はありません。
最寄りは新山口駅ですが、現地まで車で20分ぐらいかかります。
バスがあったかな・・・。
いつか、景清洞のポリエから大正洞のポノールまでの流れを歩いてみたいです。
以上です。