今はきれいに整備され温泉自体が着目されていますが、ひっそりと残った歴史の痕跡がありますので紹介してみます。
長門湯本温泉
温泉街の端っこになりますが、こちらが長門湯本温泉の中心を流れる音信川(おとずれがわ)から、温泉街全体を撮影した写真となります。
この温泉は山口県内では最も古く、室町時代の1427年から存在する温泉となります。
音信川を挟んで温泉地がありますが、現在はリニューアルされており、橋の他に飛び石が用意されていたり、遊び心がある景観となっています。
ちなみに今世界中で話題となっている某国の大統領は、山口県を訪れた後ここの温泉地を訪れました。
公衆洗濯場跡
古くからあるこの温泉も次々リニューアルされ、古いものは全てなくなってしまったのかというと、共同浴場の「恩湯」(おんとう)は街の名物として残されており、「礼湯」(れいとう)も源泉は残されていました。
他にも、公衆洗濯場跡が以前の面影として大切に残されていましたので、今回紹介してみます。
川へ下る石段
まずは石段を下りてみると、看板で公衆洗濯場跡について説明書きがありました。
これがないと基礎の部分がむき出しなのかなと思ってしまいます。
看板によれば、もともと大正初期は洗濯場として整備されて、地元の人が温泉を利用して楽しく洗濯をされていた場所とのことでした。
なんと恩湯の歩道の真下にあるので、川まで降りないと公衆洗濯場跡の存在に気がつかないです。
温泉を利用した公衆洗濯場自体は別府にもあったので、全国的なモノだと思われます。
左側
階段を下りて左側から撮影してみました。
上部にスポットライトみたいなものがあるので、夜間は煌々と照らされるのだと思います。
右側
右側からも撮影してみました。
なお、この場所は洗濯機が普及して使用されなくなり荒れたものを、音信川河川公園整備事業で改修して築庭されたとのことです。
写真を改めてみて気づいたことは、後ろに屏風みたいなものがあり、その裏にガラスみたいなものがあるということでした。
ということはもしかしたら温泉施設の一部なのかもしれませんね。
残念に思ったこと
ただ、残念なことに今は洗濯場としても、温泉としても使用することはできないようです。
庭といっても、ただ以前の姿を固定しただけのような・・・。
なんとか再利用するか、以前の利用者のことを思うなら、せめて溜まったままの雨水みたいなものをどうにかしてほしいなと思いました。
公衆洗濯場跡の場所
温泉に入ったついでに立ち寄るのが良いスポットかなと思いました。
以上です。