山口県柳井市と言えば白壁の町並みが有名で、古くからの町並みが保存された状態です。
ただ、この街には古くからの建物とともに、足元にも昔からの住人がいるのです。
※時季外れですが、少し前に訪れたときの記録です。
白壁の町並み
山口県柳井市と言えば白壁の町並みが有名で、下の写真のように「重要伝統的建造物群保存地区」として大切に保存されています。
保存地域の端から先を見渡すと、江戸時代を思わせるような風景と金魚ちょうちんが並んでいます。
金魚ちょうちんは青森との関係もある江戸時代からの特産品です。
看板「かにが路上を横切ります。人も車もご注意を」
しかしこの保存地域を歩いていると時たま、歴史的な白壁とどんな関係が?と思わせるような不思議な看板を見かけます。
「かにが路上を横切ります。人も車もご注意を」
掛屋小路付近
掛屋小路の入口あたりの看板です。
国森家住宅
こちらの看板は「国森家住宅」の付近にありました。
醤油屋前
柳井市一番の醤油屋の前にもあります。
こちらの看板は少し新しいですね。
白壁の町並みに溶け込むカニ達
ではそのカニ達はどこに住んでいるのでしょうか?
どうやら水路の近くでよく活動するようです。
雨が降った後だと人通りの多い道に出るようなので、人も車も通行に注意が必要です。
また、むやみやたら触らずそっと遠くから見守ることにしましょう。
「国森家住宅」の付近
カニ注意の看板の近くだけあって、「国森家」の近くではちらほら見かけました。
少し湿った水路があることが恐らくその理由で、そこに集中しているようです。
せせらぎ水路付近
私のお勧めは「せせらぎ水路」です。
こちらは大きな水路のためか、大きなカニも小さなカニもたくさんいました。
なにげにこちらの水路の近くは、カニが多くて観察におすすめです。
カニの生態を知るにはとても良い環境だと思いました。
ちなみに柳井川までいくと、あまりいませんでした。
原因は分からないのですが、大きな川は流れが激しく深いためか好まれず、住宅街の水路のほうが多いようです。
カニ達の正体
ではこのカニ達は何者なんでしょうか?
このカニ達の多くは、アカテガニだとのことです。
アカテガニは甲羅が3cm程度で手が赤いのが特徴で、海の近くに住むカニです。
アカテガニが近年減少中のため、看板を立てて市民活動で大切に保護されているようです。
また、柳井川も昔は油商船が行き交う川だったのですが、以前の形よりだいぶ変わっているとの話を、付近の住民の方から伺いました。
アクセス
場所はJR在来線 柳井駅から徒歩で10分程度の地域になります。
カニを見るなら5月から10月の雨の日がベストですが、伝統的建物を見るのであれば晴れの日がベストです。
以上です。