山口県周南市熊毛地区の八代の風景とナベヅルを紹介します。
八代盆地のナベヅル
山口県周南の八代盆地は旧熊毛町に位置し、のどかな田んぼの景色が広がる盆地となっています。
この熊毛の中央の盆地は、日本の本州で唯一ナベヅルが越冬する場所となります。
ナベヅルは国の特別天然記念物であり、指定前からも八代では大切に保護された歴史があります。(※誤って撃った他地区の猟師がちょめちょめされたとか)
10月頃からここ八代盆地に数羽~数10羽ほどシベリアから飛来してきます。
ちなみに他の国内飛来地としては、九州の鹿児島県出水市が最大の越冬地です。
そちらは毎年数千~1万羽程度(!)飛来してきます。
八代の風景~ナベヅル
では矢代の風景とナベヅルを紹介します。
※鶴は警戒心が強く飛び立ってしまうため、野鶴監視所以外での鶴の撮影は制限されており、写真は少なめになっています。
駐車場
野鶴(やかく)監視所までは、駐車場からそこそこ距離があります。
これは鶴の保護のためです。
駐車場には鶴に関する俳句がありました。
この町は他にも鶴の墓もあり、鶴を愛しているのがよくわかります。
見学所はこの駐車場から470メートル先です。
鶴いこいの里交流センター前
ここはナベヅルの生態について学べる交流センターの前です。
この日のツルの数は4羽との案内がありました。
そして、ここから先は田んぼ沿いの道を400メートル歩きます。
田んぼ沿いの道は日本の原風景みたいな、大変風景がきれいなところです。
ただ撮影は野鶴監視所までできないため、気になる方は現地に来るしかないでしょう。
野鶴監視所(やかくかんしじょ)
野鶴監視所は外のスペース、建物、トイレから構成されています。
野鶴監視所の外のスペース
このように広々としたスペースです。※念のためですが、駐車場ではありません
この日は撮影者ゼロでしたが、日によっては数人の望遠?カメラを構えた人がいます。
端っこに何か石碑がありました。
・・・矢代・・と途中は読めるのですが。
野鶴監視所内
建物の中は鶴の写真や地元小学生の作品が展示されています。
(写真は毎年撮影されているプロがおられるようです)
望遠鏡とライブカメラも設置されていて、ナベヅルの動きをのんびり観察できます。
冬場はストーブがついていて、ウトウトするかもしれません。
ナベヅルの様子
さていよいよナベヅルです。
ゼロ???4羽と書いてあったが…
大丈夫でした。
ナベヅルは遠い田んぼにいるだけで、2羽ほどいました。
集団毎になわばりを持つらしく、餌場が整備された一番立地がよい場所を独占していた2羽がどこかに引っ越したらしいです。
野鶴監視所の正面の餌場を整備した住人たちの苦労は一体・・。
撮影はスマホだと厳しく、ある程度良いカメラを持っていくと良いです。
スマホだと音がしますし。
アクセス
周南市街地からは大きく離れた場所です。
最寄り駅はありません。
コミュニティーバス「友愛号」がありますが、本数が少ないのでタクシーがよいでしょう。
以上です。