今回は少しマイナーな神社で、赤郷八幡宮という神社をご紹介します。
Web上にあまり情報がなく、写真もあまりないので備忘録を兼ねて投稿してみます。
赤郷八幡宮の由来
赤郷八幡宮は宇佐八幡宮より勧請し創建されました。
八幡様は各地に多く勧請されましたが、そのうちの1つとなります。
そして、この一帯では代表的な八幡様のようです。
赤郷八幡宮前にあった解説の看板を、少しだけかいつまんでみました。
初期のものは厚東氏、大内氏によって造営されていたが焼失・大破もたまにあり・・・1596年ごろ毛利氏によって大規模に造営されたが、また焼失・・現在の社殿は1893年(明治26年)のもの・・
奈良時代(西暦769年)にこの地に起源をもつ古くからの神社です。
ただ、じっくり読むとここの八幡様は読めば読むほど不遇な経緯があったようです。
赤郷八幡宮の撮影
赤郷八幡宮について、いくつか撮影してみました。
参道
参道は下の写真のようなシンプルな1本道になっています。
駐車場から
駐車場から撮影してみました。
神社の前の石垣がとてもきれいですね。
神社の正面
神社の正面を撮影してみました。
鳥居の横の神木が太く立派です。
また、境内が山口県特有の赤い瓦で、いかにも山口県の山陰の神社という感じがします。
赤郷八幡宮梵鐘
赤郷八幡宮に参ったら、梵鐘は見逃してはいけません。
江戸中期(西暦1775年)に赤郷・絵堂村の総氏子中から氏神である赤郷八幡宮に奉納するため造られたものです。
総氏子中とは「同じ氏神をまつる人々」のことであり、まさに地域を象徴する梵鐘です。
広場
赤郷八幡宮では、11月1日に伝統の神楽が実施されています。
また、お祭りも時折実施されていました。
この広場は様々なことに使用されています。
八幡池、大堤
そして赤郷八幡宮の前には八幡池という、八幡様の池があります。
この池は、不思議なことに2つとも人造池です。
なんでこのような場所に人造池が作られたのでしょう?
実はこの地はすぐ近くが秋吉台のカルスト台地ということもあり、水に恵まれません。
カルスト台地が雨水や川の水を地下に吸収してしまうのです。
活躍した2人の庄屋
そこで2人の有志が私財を投げ打ち、水田用の人工池を築造しました。
- 上の堤(大堤):
- 明和年間(1760年)、庄屋の白井政光
- 下の堤(八幡池):
- 安政4年(1857年)、庄屋の溝部久右衛門
なんと人造池は約100年間隔で増築されました。
今も里人が2名を水神様としてひっそりと池の端に祭っておられます。
最近、この池でブラックバスが釣れるのか、たまに釣りをされている方がおられます。
地元の方はこの池に特別な思いがあり、罰当たりなので控えていただきたいです。
赤郷八幡宮アクセス
所在地は美祢市美東町という場所になります。
付近に駅はなく、JR新山口駅からバスで40分程度になります。
以上です。