力石とは江戸時代に娯楽や力比べに使われていた石です。
今回はこの琴平神社の、力石について紹介します。
下松の琴平神社
ご祭神は大物主神、白岑神です。
神社の名前とご祭神からして、香川県の金毘羅さんに由来があるのだと思われます。
神社全体としては香川県の金毘羅さんに対して、下松市の琴平神社はこじんまりとした神社です。
ただし謎が多い神社であり、鳥居の文字が「辨財天(べんざいてん)」となっています。
これは神社合祀の影響でしょうか。
神社の名前が琴平神社で、鳥居は弁財天で、力石が置いてあります。
ご祭神の大物主神は海上交通の守り神なので、付近で漁師をされている方、船舶関連の仕事に従事されている方がお参りされる神社なのだと思われます。
下松市にも笠戸島付近を中心として漁業関係者、船舶関係者が多くいらっしゃいます。
下松の琴平神社の場所
下松市内の山口県道366号線沿い、工場に挟まれた位置にあります。
駐車場はありません。
琴平神社の力石
神社の鳥居の右手の端に展示されています。
展示とは言っていますが、石をコンクリートの台座の上に、雨ざらしでそのまま乗せただけです。
ただこちらは化石でも芸術作品でもなく、特にへんてつもない普通の石であり劣化するわけでもないので、この展示方法で特に問題ないでしょう。
力石の付近の立て札
力石の近くには、力石に関する説明が記載されている立札がありました。
以前はこの山口県の下松のあたりでも相撲が盛んで、大木戸関という名力士がいて、この石を高々と持ち上げていたようです。
この一見何の変哲もない力石には、一人の力士の物語が絡んでいたことが分かります。
本当に持ち上げられるのか
この石ですが、数百キロはありそうでした。
私も物は試しと動かそうとしてみましたが、1㎜も動きませんでした。
江戸時代の人は娯楽だったり、力自慢という理由で持ち上げたとのことですが、娯楽でこの石を持ち上げられるのは注目に値します。
現代人で持ち上げられる人は、果たしてどれ程いるのでしょうか。
全国の力自慢へ
興味がある方は下松の琴平神社まで来て、実際に持ち上げてみるといいかもしれません。
写真をご覧の通りですが柵も鎖もないので、ただ持ち上げる分には恐らく問題ないかと思います。(でしょうけど、まあ実際のところ厳しいかと思われます。もし移動できたら責任を持って元の位置に戻すところまで作業しましょう。)
ただ、力石の持ち上げについては念のため管理されている方に持ち上げて問題ないか、尋ねてからがよいでしょうね。
以上です。