長年休館していた山口県下松市の笠戸島ハイツが、2023年中に解体されると決まったとのことで記録を残すべく現地に撮影に向かってみました。
このような施設があったことを紹介してみます。
笠戸島ハイツとは
建築家の黒川紀章氏が設計をされ、昭和50年に営業開始した宿泊施設です。
部屋数は26室、最大人数は74人宿泊可能であり、夕日が沈むはなぐり海岸を一望できる最高のロケーションにあります。
年代によっては宿泊された方も多いのではないでしょうか?
実は解体決定後の2021年末、テーブル、いす、ベッド、食器、小型冷蔵庫などの備品を一律100円で販売されていましたが、残念ながら市民限定の販売会のようでした。
笠戸島ハイツの記録
施設内は通行止めなので、外からですが解体前に写真を撮っておきました。
全体像
まずは全体像です。
本当はドローンで撮るとよさそうですが、もちろん私にそんな機器はないので、はなぐり海岸から撮影してみました。
山の上にちょこんとある左の丸い建物と、右の角ばった建物はどちらも笠戸島ハイツです。
こうしてみると、全体は山の一角を占めるなかなか大きな建物です。
建物の入口
今度ははなぐり海岸から移動して、建物の入り口から撮影してみました。
ここは通行止めなので、もちろん手前からです。
あちこちに草木が生え、アスファルトは割れ、建物の外壁は剥げており、さすがに老朽化が感じられます。
実は笠戸島ハイツが営業していた時の入り口は裏に回る道路があって、そちらから入ります。
本当はそちらを紹介したいのですが、残念ながらそちらも通行止めです。
宿泊経験のある一部の方はそちらが懐かしいのではないかと思われます。
建物左側
左側を撮影しましたが、長年放置されていたためか、草木が伸び放題になっています。
倉庫?らしきものはなぜか開け放たれています。
建物右側
こちらも左右同様で、草木が伸び放題です。
白いものは、給水設備でしょうかね。
笠戸島ハイツの前の歩道
草木が歩道まで伸びてきています。
かつてはここも笠戸島ハイツへの人や車の往来があったものだと思われます。
今は海水浴場か、話題の国民宿舎のほうへ向かう車をよく見かけます。
まだ車が通るだけ、生きた観光地なんだなと思わせます。
というか、こんな文章ばかり書いていると廃墟マニアみたいですが、私のブログは別に廃墟を巡るジャンルではありません。
場所
下松市の笠戸島に入って車で5分ぐらいのところにあります。
バスは一応通っていますが、下松駅に電車で来られた方はタクシーで移動するのが楽だと思われます。
すぐ近くにはなぐり海水浴場があります。
いずれにしても更地化し、新たな施設の建設の予定とのことなので、寂しいですが期待はしていきたいですね。
以上です。