少し目立たないところにある温泉ですが、温泉に浸かるだけでなく、小さくとも様々なスポットがあり、是非ともめぐってほしい場所でもあります。
今回はその湯野温泉の源泉スポットを紹介してみます。
湯野温泉とは
源泉はぬる湯(なんと23度~37度)ですが、山口県には珍しいラジウム温泉の温泉です。
現在2か所の施設で日帰り温泉として営業しており、温泉に浸かることが可能です。
近くに足湯もあり、タオルさえあれば気軽に立ち寄れます。
もちろんこれらの温泉は源泉を熱めに温度に調整がしてあり、冬でも楽しめるようになっています。
また、この土地は坊っちゃんのモデルとされる、弘中又一の出身地でもあります。
文学好きの方はそちらから攻めてみるのが良いかもしれません。
そして湯野温泉の温泉はお持ち帰りすることが可能な場所があり、今回はそこにスポットを当ててみたいと思います。
湯野公園
さて湯野温泉街の中央には、湯野公園があります。
一見人気のない殺風景な公園です。
ただ、公園の奥にはこの街にとって、とても大事なものがあります。
公園の真ん中をまっすぐ川に進むと薬師橋という橋があるのでそこを渡ると、湯野温泉薬師に向かうことができます。
一見するとただのとても小さな神社(?)なので、温泉に来た人はだいだいスルーしてしまうのです。
ただこれがなかなか湯野温泉の由来にもつながる、場所らしいのです。
看板
近づくと由来の看板が置かれていました。
看板にいろいろ書かれていますが1文に要約すると、
河村三五兵衛という人が湯気が立ち上っているところを、掘り進めていくと薬師如来像と温泉が現れた・・・
という内容です。
乱暴なまとめ方ですみませんが、伝説とかお告げとか細かい内容は現地に記載がありますので、是非とも現地においでください。
毎年4月に薬師祭りも行われているとのことなので、4月に来てもいいかもしれません。
薬師から出てくる温泉の源泉
湯野薬師の建物の横には薬師様が鎮座しております。
そして、こちらの薬師様の横から源泉がこんこん湧き出ており、硫黄の香りがします。
こちらに鎮座されている薬師様は温泉と一緒に出てきた薬師様なのでしょうか。
横から出ている温泉を触ってみると・・・
さすが、ぬる湯の名湯だけあって、とてもぬるいです・・
別の意味でびっくりしました。
お湯なのか?というレベルで、近いところでいうと夏のプールという感じのぬるさです。
成分表
成分表は劣化していてよく読めませんでしたが、辛うじて「湯野温泉」という字は見えるので、温泉ではありそうです。
小さな川
薬師如来様の手元から出てきた温泉は長いこと流れていたのでしょう、硫黄と思われる白い跡があったのですが、その先を見てみるとこちらの小さな川につながっていました。
木でできた別の立て看板
なお、建物の内側に、ほうきと木でできた立て看板があったのですが、この温泉はお持ち帰り可能と記載がありました。
その内容は「昨今運営が厳しいのでご浄財をお願いしたい」という内容でした。
温泉を入れる容器を忘れたので温泉は持って帰らなかったですが、十分楽しませていただいたので、私もお金を賽銭箱に入れました。
なお、飲んだらおいしいという情報がインターネット上にありますが、飲んでもいいという情報は現地に書いてないので、この記事ではお勧めしません。
場所
場所は山陽本線戸田駅から徒歩1時間程度の場所になります。
徒歩だと田舎道で時間がかかるため、安全を考えると、現実的には戸田駅からタクシーを使うのが良いかと思います。
※ちなみに戸田は難読文字で「へた」と読みます
観光コースとしては、
ソレーネ周南で食事をして、温泉宿泊まるのを目的として、山田屋本家、湯元温泉足湯、弘中又一記念公園などを見て回るのが良いかなと思います。
以上です。