防長民のぶらぶら放浪記

山口県内のスポットを訪れて紹介する地域ブログです。

山口県防府市の宮市本陣兄部家(みやいちほんじんこうべけ)を紹介

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山口県防府市に存在する国指定の史跡「宮市本陣兄部家」を紹介します。

宮市本陣兄部家とは

宮市本陣兄部家とは鎌倉時代から続く旧家で、合物(塩漬けや干物類など鮮魚でない海戦物)を扱う防府宮市の豪商です。

 

1642年(寛永19年)には藩公認で宮市本陣に定められ、西国の大名や幕府の上級役人が宿泊するようになりました。

1789年(寛政元年)に宮市一帯の大火で一部焼失するものの、再建されました。

 

しかし、2011年(平成23年)に火事で再び焼失しました。

残念ながら、今回は焼失した状態のものを紹介することになります。

宮市本陣兄部家の場所

場所は防府天満宮前の前の通りになります。

防府駅からは、歩いて20分程度の距離です。

宮市本陣兄部家の様子

前述の通り、大半が2011年(平成23年)の火災で焼失しております。

今後の再建を願って、現時点の記録として写真を残しておこうと思います。

木戸

まずは木戸ですが、こちらは火災後も無事残っていたようです。

木戸の上の部分は黒いビニールで保護されていました。

案内板

木戸の横にどのような家なのか、詳しい案内板がありました。

元々は木戸の真横に大きな建物があったようです。

敷地内にはソテツもあったようですが、現在はそれもなくなっており更地です。

跡地の左側

案内板の後ろ側を撮影してみました。

木戸の後ろ側になりますが、何もなくなっています。

本来なら木戸の後ろなので、当然こちらが入り口となっており屋敷に入れるはずなのですが・・・。

なお、隣は「山頭火ふるさと館」の建物です。

跡地の真ん中

跡地の中央部分を撮影してみました。

眺めてみると奥に古い建物?らしきものがあることに、ふと気が付きました。

こちらの建物は火災から残った貴重な史跡かもしれません。

もしそうであれば、後世のために保存されるとよいのですが・・・。

跡地の右側

跡地の右側を全体的に撮影してみました。

やはりどちらを見渡しても、完全に空き地となっています。

地面に基礎らしきものが見えますが、草だけが生えて寂しい景色になっています。

まとめ

鎌倉時代から続く、合物を扱う豪商のお屋敷が2011年(平成23年)までありました。

しかし、人材、家、文化財は不運にも火災で焼失してしまい、木戸だけが辛うじて残っている状態です。

 

正直、撮影をためらうほどの焼失ぶりなのですが、この写真は何の写真だろう?と分からなくなるぐらいの復活を遂げてほしいと願っています。

 

以上です。