山口県防府市に存在する国指定の史跡「宮市本陣兄部家」を紹介します。
こちらは2011年に火事で焼失しました。
宮市本陣兄部家とは
宮市本陣兄部家とは鎌倉時代から続く旧家で、合物(塩漬けや干物類などの加工された海産物)を扱う防府宮市の豪商です。
1642年(寛永19年)には藩公認で宮市本陣に定められ、西国の大名や幕府の上級役人が宿泊するようになりました。
1789年(寛政元年)に宮市一帯の大火で一部焼失するものの、再建されました。
しかし、2011年(平成23年)に火事で再び焼失しました。
残念ながら、今回はこの火災で焼失した状態のものを紹介することになります。
宮市本陣兄部家の風景
前述の通り、大半が2011年(平成23年)の火災で焼失しております。
今後の再建を願って現時点の記録を、写真を残しておこうと思います。
宮市本陣兄部家の木戸
まずは木戸ですが、こちらは火災後も辛うじて残っていたようです。
木戸の上の部分は火災があったためか、黒いビニールで保護されていました。
宮市本陣兄部家の案内板
木戸の横には火災の前にどのような家があったのか案内板がありました。
元々は木戸の横に、荘厳な建物があったようです。
敷地内にはソテツが植えられていたようですが、現在はそのソテツすらなくなっており更地です。
宮市本陣兄部家の跡地の左側
跡地の左側を撮影してみました。
本当に何もなくなっています。
本来ならこの辺りは木戸の後ろなので、屋敷があるはずなのですが・・・。
ちなみに隣は「山頭火ふるさと館」の建物です。
宮市本陣兄部家の跡地の真ん中
跡地の中央部分を撮影してみました。
眺めてみると奥に古い建物?らしきものがあることに、ふと気が付きました。
これは宮市本陣兄部家とは関係ない建物なんですかね。
宮市本陣兄部家の跡地の右側
跡地の右側を全体的に撮影してみました。
地面に基礎らしきものが見えますが、草だけが生えて寂しい景色になっています。
柑橘類の何か
「山頭火ふるさと館」のほうに回ってみました。
少し柑橘系の木が残っていました。
が、すぐわきを見るとやはり更地です。
建物の境界の瓦に焼けたような跡が残っています。
アクセス
場所は防府天満宮前の手前の通りになります。
防府駅からは、歩いて20分程度の距離です。
鎌倉時代から続く豪商のお屋敷が2011年(平成23年)までありました。
しかし現在は貴重な文化財が不運にも火災で焼失してしまい、木戸だけが辛うじて残っている状態です。
過去にも再建されているお家なので、また再建された姿を見たいところです。
以上です。