山口県周南市の旧徳山海軍地下燃料タンク跡の油の流出を、現地確認しに向かったので紹介します。
流出の場所
燃料タンクは戦時中に現在の「周南緑地公園 東緑地」にありました。
当時は12基の地下貯油タンクがあったとのことです。
タンク自体は埋められていますが、どこかしらに油が残留しているとのことで、現在も原油は山口県周南市の付近の衣川に流れでています。
油はその後は櫛ヶ浜港に向かっていきますが、その前に作業員さんが手作業で回収しています。
現地の様子
周南緑地公園から衣川を流れ県道347号線の下を通り、山陽本線の横の川に接続するのですが、木々や塀をまたがるので、今回は山陽本線までを見ていきました。
周南緑地公園
スタート地点は周南緑地公園の「周南市水泳場」付近です。
本題とは外れるのですが、野犬が多いためこのような野犬に関する看板がいくつも建てられています。
衣川上流
上流と言っていいのでしょうか。
周南緑地公園からすぐ近くの衣川を見てみました。
公園側の下り坂の高い位置なので、水の様子はよく見えませんでした。
オイルフェンス
少し川を下り、マンションの横まで来るとオイルフェンスがありました。
周囲の風景と似つかわしくないオイルフェンスです。
この日はたまたま天気が良かったので油が確認できませんでしたが、オイルフェンスについた黒いものは前日までに流れ出た油の跡だと思われます。
付近には油をくみ取る道具が置かれていました。
手作業で作業されているようです
大量のポリタンクもあります。
察するに少しずつですが、毎日相当量の油が流出するのだと思われます。
オイルフェンス2
少し下にも二重のオイルフェンスがあることから、少しでも海に出さないような姿勢がうかがえます。
347号線の下
347号線の下まで来ました。
水はとてもきれいでところどころ魚が泳いでいました。
山陽本線が見える個所
奥に山陽本線が見えます。
ここで道がないので止めましたが、オイルフェンスが設置されている個所は、人が移動できる場所ではここが最後のようです。
ここは水が淀んでおり多少油っぽいかもしれません。
ただ、付近に漁業被害はないということなのでここまでで全て食い止められているようです
実際に見た限りもそのような実感が持てました。
ここを歩く前に、実はWeb記事や図書館を訪ねたりしたのですが、次第に複雑な心境になりました。
その要因の1つが、この油を除去しているのはシルバー人材だということです。
戦争を肌で感じた世代が、戦争の後始末を全部しているようで、大変申し訳なく感じます。
以上です。