「タラヨウ」という木があります。
タラヨウの木の基本データ
別名:多羅葉、ハガキノキ、学問の木など
分類:モチノキ科 モチノキ属
分布:本州静岡以西~九州、中国、四国に分布、中国
花期:4~5月頃(多数の黄緑~白い花をつける)
木の高さ:最大20m程度になる
成長速度:遅い
葉の大きさ:20cm程度
特徴:
- 常緑高木
- 温暖で日向を好む
- 降水量が多い場所がよい
- 雌雄異株で、雌木のみ秋に赤い実がなる。
- ちなみに赤い実は毒はなく鳥は食べるが、人間が食べるとえぐみが強く食べづらいとのこと(※未検証なので食べたときの責任はとれません)。
- 一説にはタラヨウはお茶にする使い道があるとの話もあるが・・
そこらへんに生えている何の変哲もない木に見えるので、通り過ぎる方も多いかと思うのですが・・・調べてみると、意外に面白い木なのです。
実はこの木はお寺と郵便局にばかり生えているのです。
しかしなぜ、この木はお寺と郵便局にばかり生えているのか?
お寺にタラヨウが生えている理由
お寺にある理由は、「経文を書き写したり、炙ることで吉凶」を占っていたという経緯があります。
今でも願い事を自由に葉に書き込めるお寺が存在します。
(ただ植物を傷めることになるので、人によっては少し抵抗があるかもしれませんね)
郵便局にタラヨウが生えている理由
郵便局にある理由は、もっと不思議ですね。
タラヨウの葉は尖った固いもので傷つけると、インクで書いたように黒く残る性質があります。
なので、葉に文字を書くことができることから、ハガキの語源となっており、そこから郵便局によく植えられているそうです。
今では郵便局の公式シンボルツリーとしてタラヨウは指定されています。
下松郵便局のタラヨウの木
よくこのような植物の話を聞くと、本物の木を見たくなるのですが、植物に詳しくないと公園や山林に行っても、なかなかその他の木の区別がつかないものです。
なので山口県でタラヨウの木が生えているスポットを1つ紹介します。
下松郵便局です。
ぜひ、時間が空いた時に訪ねてみるとよいかと思います。
(※勝手に文字を書いたりちぎったりするのはやめましょう)
郵便局の前に看板も設置されているので、木がある場所もすぐわかります。
実は私もこれがきっかけでタラヨウという木と郵便局、ハガキの関係を知るきっかけとなりました。
私は偶然下松郵便局で見つけましたが、近所の大きな郵便局にも生えているかと思いますので、訪ねてみると看板が立っているかもしれません。
以上です。