山口県で見つけた田んぼの異変についての記事です。
田んぼの異変
ある日、山口県内のある瀬戸内海側の田んぼの近くを歩いていました。
そして、ふと近くの田んぼを見ていると、ところどころマダラになっている田んぼを見つけました。
下の写真で見ると、手前も奥も稲がところどころ消えています。
今年は大きな台風がまだすぐ近くを通過した記憶もなく変だなと思ったのです。(そもそも台風だと横倒しになるだけで、稲がきれいさっぱり根こそぎなくなるとは聞いたことはないです)
異変の原因と思われる生物
この田んぼをよく観察すると、大きなタニシらしきものがうようよしておりました。
外来種に詳しい方なら、何となくここまでの話で察知できたのではないでしょうか。
私もこのタニシはおそらくいつも日曜の有名番組で他人事のように見ていた、ジャンボタニシじゃないかなと思いました。(専門家じゃないので断定しません。なお、ジャンボタニシの正式名称は「スクミリンゴガイ」です。)
外来種問題で実際の被害を見てショックを受けました。
テレビを通して他人事のように見ていましたが、ここ山口県も他人事ではなくジャンボタニシの被害があるのだと分かりました。
ジャンボタニシのものらしきピンクの卵
その後周辺を観察すると、壁に張り付いているピンクの卵も見つけました。
下の画像の真ん中あたりに小さくあるものがその卵になります。
日本の自然界ではなかなか見かけない蛍光色なので、小さくてもとても目立ちます。
この卵以外にも、草木の葉やコンクリートの壁のいたるところに張り付いていました。
この卵ですが、日本のタニシが一度に産む卵は50個程度に対し、ジャンボタニシは2,400卵粒から8,600卵粒程度になるとのことです。
如何に驚異的な繁殖力かが分かります。
ジャンボタニシの卵を見かけた場合
もしジャンボタニシの卵を見かけた場合、どうすればよいのでしょうか。
見かけた場合は、ジャンボタニシの卵を水に落とせば孵化できずに死滅します。
ヘラや木の棒でそのまま、水の中にこそぎ落とせばいいとのことです。
ただし毒性があるので、絶対に手で作業してはいけないそうです。
今回は人の田んぼなので、今回は何もしませんでしたが、自分の田んぼでもし見つけた場合は卵を落とすように気を付けたいです。
今の所被害はないですが、日本全体では西日本を中心に、山口県内では瀬戸内海側を中心に被害が拡大しているとのことなので、他人事だと思わず対策をしなければなりません。
以上です。