防長民のぶらぶら放浪記

山口県内のスポットを訪れて紹介する地域ブログです。

【宿泊旅・湯治にもお勧め】山口県長門市の俵山温泉の風景を紹介

山口県長門市の湯治温泉、俵山温泉の風景を紹介します。

俵山温泉とは

916年、地元の猟師が白猿に導かれて発見されたとされる温泉です。

 

そのため町中に「白猿山薬師寺」、猿まんじゅう、猿の絵が道路に描いてあったり、猿にまつわるものが沢山あります。

↓これが町の中心の解説板なのですが、後ろにこっそりお猿が3匹います ※石像

温泉としての特徴は高濃度のアルカリ性の温泉水は強い酸化還元力があるとされ、療養・美肌によいといわれています。

※この温泉の素晴らしさは別格だと思います。

ただこのあたりは私なんかの説明よりも、多数でている専門家の解説に譲ったほうがよさそうです。

俵山温泉の風景

俵山温泉の風景をいくつか撮影してみました。

私も歳をとるにつれて、温泉地を訪ねる回数が増えてきました。

ただ、ここほど古い温泉の街並みを残せているところは見たことがありません。

実は「町の湯」に入りに立ち寄っただけですので撮影個所は一部ですが、まだまだ面白いところは沢山あります。

温泉街の入口に当たるところ

温泉街の始まりがこのあたりになります。

「三猿まんじゅう」と書かれた建物があります。

この饅頭は俵山の名物で、今も販売されています。

※撮影し忘れましたが、出来立てが食べられるお店があります。

中心の通り(入り口前)

少し先に進むと両側に旅館が、ひしめき合っています。

中心の通り(町の湯前)

「町の湯」という温泉の前から、通りを撮影してみました。

「町の湯」の外観

俵山温泉に来たら、この「町の湯」は外せません。

実はこの俵山の旅館のほとんどは旅館内に温泉がありません。

共同浴場の「町の湯」に入る湯治スタイルなのです。

私がこの「町の湯」に最初に来たのは、大学生の時で友人に教えてもらってきました。

今では私が周りの人にお勧めしています。

俵山には「町の湯」の他にも、以前「川の湯」がありました。

現在は「川の湯」がなくなり、源泉は「白猿の湯」に引き継がれています。

それぞれ源泉の効能が違うので、自分に合った湯を選択するのも良いです。

「町の湯」の飲泉所

「町の湯」の湯は透明なわりに硫黄の香りが強いですが、温度がちょうどよく入りやすい湯でした。

それでいていつも悩まされる肩こりが、かなり和らぎました。

 

せっかくなので帰りに飲泉所で温泉水を飲みました。

とても飲みやすかったので、ペットボトルで購入しました。

熊野神社付近の駐車場

今まで私は「俵山湯町第1駐車場」に停めていました。

ただこの駐車場は町の中心の細い道を通っていかねばなりません。

そのため、大きな車は厳しいものがありました。

 

しかしいつもの所と別に温泉客用に自治体が解放している駐車場が、熊野神社付近にありました。

ただ、長期間の駐車はダメです。

ルールは守らないといけないですね。

アクセス

最寄り駅はJR美祢線の湯本温泉駅です。(俵山温泉に行くのに)

ですが、歩いていくのは大変な距離なので、レンタカーがお勧めです。

 

以上です。

山口県岩国市の吉香公園内にある実験橋を紹介

山口県岩国市の吉香公園内にある実験橋を紹介します。

吉香公園の実験橋とは

実験橋とは錦帯橋を長持ちさせるための実験を行っている橋です。

近くに岩国市の建てた看板があるのですが、要約すると以下のような記載がありました。

錦帯橋は木でできているため、月日の経過とともに自然に朽ちてしまいます。

錦帯橋を長持ちさせるために、工法や材料を変えながら13通りの方法を比べて将来の錦帯橋の橋板加工に生かす実験を行っています。

この実験橋のおよそ半分は「昭和の錦帯橋」の部材を再利用しています。

※錦帯橋は過去に台風や傷みにより、定期的に建て替えをしている橋です。

(人間の体と同じでスクラップ&ビルドされています)

実験橋の風景

実験橋をいくつか撮影してみました。

意外に人が渡るので、撮影枚数は少なめです。

実験橋の全景

少し端が切れましたが、全体を撮影しました。

こうしてみると、実験橋は錦帯橋のようにアーチ状ではありません。

この状態も13通りの方法のうちの一つを試しているのでしょうか。

実験橋の底面

下を見るときれいな木が、等間隔にみっちりと組み込まれていました。

錦帯橋と同じ木材ということは、この部分はヒノキでしょうか?

これが昭和の部材とは思えないほど、きれいな木材でした。

実験橋の下の川

川は人工的に作られた川でした。

この水は錦川から引いているのでしょうか。

流れが急で、魚がいるような感じではありませんでした。

横と川底は城壁のように石が組み込まれています。

上流側も同様できれいな水が流れています。(同じ水なので当たり前だが)

実験橋というので底板ばかり注目していましたが、手すりも実は昭和の材木だったりしますかね。

アクセス

冒頭に記載の通りですが、錦帯橋の付近の吉香公園内にあります。

  • 新幹線だと新岩国から、バスに乗り換えて15分程度です。
  • 在来線だとJR山陽本線の岩国駅から、バスに乗り換えて20分程度です。

他にもJR岩徳線の川西駅から徒歩20分という方法もありますが、岩国駅からの乗り換えに時間がかかるかもです。

 

以上です。

 

山口県下関市の豊田湖の釣り桟橋でワカサギ釣りを体験

山口県下関市の豊田湖の釣り桟橋でワカサギ釣りを体験しました。

家族連れにもお勧めなこのアクティビティを紹介します。

豊田湖のワカサギ釣り

山口県の豊田湖では、毎年ワカサギの卵の放流事業が行われています。

長らく運営されている、中国地方の数少ないワカサギ釣りの釣り場の一つです。

ここは格段に便利で大変混むのですが、ファミリー向けに特にお勧めしたい釣り場です。

ポイント

ここは良いところが多すぎるので、要点だけ記載しました。

  • 市営で安心。
  • 釣り場は桟橋が解放されており、子供連れでも安心。
  • 釣りに必要な道具はレンタルあり。※持ち込みも可能
    • ちなみにカップ麺や飲み物も売っている
  • 市営なためか全体的に格安です。
    • 桟橋料500円なため、餌・道具の持ち込みなら最低500円で釣りができる。
  • 男女別のトイレあり
  • 時々親切な監視員らしき方が見回っていて色々教えてくれることがある。
  • ロッジやキャンプも予約すれば別料金で利用できるので、ギリギリまで遊べる。
  • 駐車場が広い。
    • あの広さだと停まれないことは恐らくない。
  • 温泉が近い。(俵山温泉が10分程度)

 

欠点は激混みなことぐらいでしょうか・・・。

都会を離れ、田舎の自然の風景を見たかった人は、仰天するかもしれません。

ワカサギ釣り体験をレポート

ではワカサギ釣り体験をレポートします。

釣り場への移動

まずは駐車場から釣り場へ移動しました。

移動時間はおおよそ5分程度です。

広大なキャンプ場の中を通ります。

桟橋の近くにはこのように目印の看板がありますので、そこから坂を下ります。

※椿に見とれていると見逃すかも

下るとこのように桟橋が出てくるので一目で釣り場だとわかります。

豊田湖遊漁管理棟

管理棟が近くにあるので、そこで受付をします。

釣り道具やバケツなどを借り、餌を買います。

釣りをせず見るだけの人は料金はかかりません。

(一言言っておくとトラブルにならないでしょう)

桟橋への移動

この階段を下って釣り場に向かいます。

この橋は足元注意でした。

複数人が同時にバタバタ歩くと変な揺れ方をします。

釣行

すごく隅の不人気っぽい、辛うじて空いている場所で釣りをしました。

一見場所が悪そうに見えますが、私の性格なのか一番人気の場所は遠慮してしまいます。

ちなみに私は毎年のように来ていますが、どの場所でもワカサギは釣れはします。

多少数に差は出ますが、どの場所もゼロ匹はないと思います。

ワカサギ釣りはどちらかというと時間帯が大切な気がします。

朝方だと、落とせばすぐ釣れます。

昼を過ぎるとどの場所もほとんど釣れなくなります。
この日は全体として渋かったようです。

ただ、この湖はワカサギだけでなく、他の魚も活発なようです。

これはブルーギルです。

ワカサギの次ぐらいに釣れますが、小さい魚の割に激しく仕掛けを引っ張ります。

なので大物かと巻き上げてみて、勘違いに気づきがっかりします。

あとはこの辺の人たちがよく言っているハヤというやつですね。
賑やかしとして十分楽しめます。

泥を吸っており、もちろんおいしくないのでリリースです。

釣果

朝1時間程度しましたが、1人前の天ぷら程度には釣れました。

十分なので、さっさと帰って天ぷらにして食べます。

私は自分が食べる分しか釣らないです。(揚げ物に弱いんじゃないですよ)

帰宅路

帰るときは来たときの通路を通るのですが、これまたよく揺れます。

駐車場への近道らしきものも、管理棟の横に一応あります。

しかし傾斜にひるんで、来た道を戻りました。

どこかの子供たちは走って登って行ってました。

ちなみに釣り場の混雑具合は朝一番がひどいらしいです。

※朝は順番待ちの時がある。

アクセス

鉄道は近場にありません。

正直公共交通機関は厳しいので、レンタカーをお勧めします。

 

以上です。

 

山口県周南市の「フク延縄漁発祥の地」のモニュメントを紹介

山口県周南市の「フク延縄漁発祥の地」のモニュメントを紹介します。

粭島にはこんなものもあるんだぞという備忘録程度ですが・・。

粭島

山口県周南市の粭島はフグのはえ縄漁法発祥地です。

※下関ではなく周南市です。

フグのはえ縄漁法はふぐを最も傷めない漁法です。

周南市の本土から橋でつながった、周囲4キロメートルほどの小さな島で始まったフグのはえ縄漁法は全国に広がりました。

現在も粭島はフグ漁が活発で「ふく魚介類供養祭」が開かれたり、トラフグの稚魚の放流なども行われています。

補足

山口県外の方や海外向けに補足説明します。

山口県では「フグ」から濁点と取って、「フク」と表記することがあります。

「福」という漢字と読みが同じで、縁起がいいからですね。

※ちなみに山口県民全体が口語で日常的に「フク」とは言うわけではありません。

「フク」は文語で書いたり、お土産品のタイトルに書いたりします。

恐らく特定の地域だけだと思いますので、会話の際は「フグ」と言うのが無難です。

フク延縄漁発祥の地の碑

フク延縄漁発祥の地のモニュメントを撮影したので紹介していきます。

このモニュメントは平成2年に建立されたものです。

全体像

モニュメントの全体はこのような感じです。

正面にモニュメント、右に説明文、供養塔、手前に百人一首がありました。

モニュメントの天辺

このモニュメント、頭に何か乗っているのですがフグでしょうか。

「ふく漁発祥の地」説明文

石でできた説明文がありました。

少し読みづらいですが、こちらの島の人々の記録として長く残るでしょう。

ふぐ魚介類供養塔

ふぐ魚介類供養塔もありました。

※石碑の前の文字が達筆だったため、読みがあっているか少し自信がありません。

「ふく魚介類供養祭」の際に使用されるのだと思います。

消波ブロック

ちなみにモニュメントの裏は、このように消波ブロックでいっぱいです。

ここは想像ですが、島に迫る波が激しい時期があるのだと思います。

こちらが、島から本土側の工場を向いた景色ですが、こちらもなかなかの消波ブロック具合です。

工場が好きな人は日精興産のタンクや煙突に目が行くかもですが。

モニュメントの前

モニュメントの前は広場になっており、1本道です。

この道は島の中心街に続きます。

側のガードレールは、山口県らしくオレンジ色のガードレールです。

モニュメントの近くの漁港

近くの漁港も行ってみました。

島の中心街が見えます。

アクセス

最寄り駅はJR櫛ケ浜ですが徒歩圏外です。

JR徳山駅からバスで行くのがお勧めです。

以上です。

 

山口県岩国市の錦帯橋の横にある槍倒しの松(やりこかしのまつ)を紹介

山口県岩国市といえば、岩国城と錦帯橋が有名です。

しかしここではその錦帯橋の横にある、槍倒しの松(やりこかしのまつ)を紹介します。

槍倒しの松とは

現地の看板が分かりやすく書いてあったので、少々内容を割愛しつつ引用しましょう。

現地の看板には、

昔諸藩の大名が他藩の城下を通るときは行列の槍を倒すのが礼儀となっていました。

大藩が小藩の城下を通るときは、儀礼を守らず槍を立てたまま威風堂々と通ったものです。

岩国藩は六万石の小藩であるため、岩国の武士達はこれを見て憤慨し、そこでかなり成長した横枝のはった松をわざと橋の頭に植え、大藩といえどもどうしても槍を倒さなければ通ることができないようにしたものです。

というふうなことが書いてありました。

※そもそも岩国藩が公的に認められたのは幕末なので「ん?」と思ってしまったのですが、一旦現地の看板を前提にします・・・。

ちなみに「やりたおし」と書いて「やりこかし」と読みます。

 

参考に加賀藩は100万石、長州藩は江戸時代に厳封後でも37万石です。

槍倒しの松のある風景

槍倒しの松を撮影したので、いくつか見てみましょう。

錦帯橋の端

槍倒しの松は錦帯橋の端にあります。

知らない人は錦帯橋の雰囲気づくりに植えられた松だと思って、通り過ぎるかもしれませんね。

しかしこの松も錦帯橋の歴史の一部です。

案内板

実は「槍倒し松」と書かれた案内板もあります。

錦帯橋を渡るときに、周囲をよく眺めれば気づくでしょう。

槍倒しの松と錦帯橋

石段のあたりから見ると、江戸時代の風景がなんとなく感じ取れなくもないです。

この松で他藩の人が通るときに、「邪魔だな~」と槍を倒させていたわけです。

 

現在の松は錦帯橋にはかかっていません。

※槍を持ち歩いている人がいなくなったからというわけではありませんが。

石段を下って河川敷から眺めてみました。

この松は下から見ても立派な松です。

錦帯橋に向かって伸びています。

ちなみにこの写真の松を見て、若すぎる松だと思った方はとても勘がいい人です。

きっと植物を普段から見ていて、植物が好きな人です。

 

初代槍倒しの松は残念ながら昭和27年に松喰虫によって枯れました。

今の松は初代の松の直系の子孫にあたり、3代目「槍倒しの松」だそうです。

 

3代目には倒させる槍がなく、お仕事がないですが・・・。

錦川

松の横の石段を下ると、目の前に錦帯橋がかかる錦川が一望できます。

普段はこのように水量が少なく穏やかですが、時に大荒れする川です。

河川敷は春になれば、桜の木がなります。

アクセス

JR新岩国駅、またはJR岩国駅からバスで20分ぐらいのところにあります。

錦帯橋は有料橋なので注意しましょう。(とは言っても小銭で足りるぐらい)

以上です。

【本州唯一】【特別天然記念物】山口県周南市の八代の風景とナベヅルを紹介

山口県周南市熊毛地区の八代の風景とナベヅルを紹介します。

八代盆地のナベヅル

山口県周南の八代盆地は旧熊毛町に位置し、のどかな田んぼの景色が広がる盆地となっています。

この熊毛の中央の盆地は、日本の本州で唯一ナベヅルが越冬する場所となります。

 

ナベヅルは国の特別天然記念物であり、指定前からも八代では大切に保護された歴史があります。(※誤って撃った他地区の猟師がちょめちょめされたとか)

10月頃からここ八代盆地に数羽~数10羽ほどシベリアから飛来してきます。

 

ちなみに他の国内飛来地としては、九州の鹿児島県出水市が最大の越冬地です。

そちらは毎年数千~1万羽程度(!)飛来してきます。

八代の風景~ナベヅル

では矢代の風景とナベヅルを紹介します。

※鶴は警戒心が強く飛び立ってしまうため、野鶴監視所以外での鶴の撮影は制限されており、写真は少なめになっています。

駐車場

野鶴(やかく)監視所までは、駐車場からそこそこ距離があります。

これは鶴の保護のためです。

 

駐車場には鶴に関する俳句がありました。

この町は他にも鶴の墓もあり、鶴を愛しているのがよくわかります。

見学所はこの駐車場から470メートル先です。

鶴いこいの里交流センター前

ここはナベヅルの生態について学べる交流センターの前です。

この日のツルの数は4羽との案内がありました。

そして、ここから先は田んぼ沿いの道を400メートル歩きます。

 

田んぼ沿いの道は日本の原風景みたいな、大変風景がきれいなところです。

ただ撮影は野鶴監視所までできないため、気になる方は現地に来るしかないでしょう。

野鶴監視所(やかくかんしじょ)

野鶴監視所は外のスペース、建物、トイレから構成されています。

野鶴監視所の外のスペース

このように広々としたスペースです。※念のためですが、駐車場ではありません

この日は撮影者ゼロでしたが、日によっては数人の望遠?カメラを構えた人がいます。

端っこに何か石碑がありました。

・・・矢代・・と途中は読めるのですが。

野鶴監視所内

建物の中は鶴の写真や地元小学生の作品が展示されています。

(写真は毎年撮影されているプロがおられるようです)

望遠鏡とライブカメラも設置されていて、ナベヅルの動きをのんびり観察できます。

冬場はストーブがついていて、ウトウトするかもしれません。

ナベヅルの様子

さていよいよナベヅルです。

ゼロ???4羽と書いてあったが…

大丈夫でした。
ナベヅルは遠い田んぼにいるだけで、2羽ほどいました。

集団毎になわばりを持つらしく、餌場が整備された一番立地がよい場所を独占していた2羽がどこかに引っ越したらしいです。

野鶴監視所の正面の餌場を整備した住人たちの苦労は一体・・。

 

撮影はスマホだと厳しく、ある程度良いカメラを持っていくと良いです。

スマホだと音がしますし。

アクセス

周南市街地からは大きく離れた場所です。

最寄り駅はありません。

コミュニティーバス「友愛号」がありますが、本数が少ないのでタクシーがよいでしょう。

 

以上です。

山口県周南市粭島(すくもじま)の貴船神社(貴布祢神社、きふねじんじゃ)を紹介

山口県周南市粭島の貴船神社を紹介します。

※現地の看板や鳥居で「貴船」、「貴布祢」とブレがありましたが、記事内は「貴船」に統一しました。

また現地の看板に合わせて、読みは濁らない「きふね」にしました。

貴船神社とは

衝撃的です。

現地の看板で、貴船神社の由緒沿革について”明らかではありません”と記述されていました。

その看板を、以下の通り一部抜粋します。

貴布祢神社は、由緒沿革については明らかではありませんが、一八世紀初め頃、祭神に高龗神(たかおかみ)、闇龗神(くらおかみ)の二柱を祀ったものと伝えられています。

また、西国の諸大名が瀬戸内海の航行の際、風待ちをしている間、粭島に散在する鎮堂を集めて社を建て、海上安全を祈願したことに由来するとも伝えられています。

 

貴船神社では現在も毎年7月に、安全と大漁を祈願して貴船神社夏祭りが行われます。

これは150年以上も歴史がある夏祭りです。

神社からみこしを担いで海に入り、そのまま海を約500mも通りながら御旅所までいきます。

 

神社の由来も分からないのに歴史が長く、大変謎が多い祭りです。

貴船神社の風景

貴船神社の風景を撮影してみました。

穏やかな瀬戸内海に面した美しい神社です。

一の鳥居

「貴船神社」と記載された立派な鳥居が、参拝者を迎えてくれます。

二の鳥居

二の鳥居も撮影してみました。

こちらも「貴船神社」と書かれています。

小さな祠

右側に小さな祠があります。

私は無学なので、こちらについてはよくわかりません。

貴船神社御神石

こちらも由来がわかりませんが、神石がありました。

恐らく古くからあるものだと思われ、大事に囲いがされていました。

本殿

まっすぐ歩くと本殿が見えてきます。

一見すると質素に見えますが、綺麗に祀られています。

しかし、荘厳じゃないほうが返って島の風景とマッチしていいですね。

少ないですが、私もお賽銭を入れてお参りしました。

狛犬

なお、こちらの神社の狛犬はどちらも丸っこくてひょうきんです。

阿形

右は威嚇しているようです。

吽形

左はちょっとニコッとしています。

徳山百樹

徳山百樹のケヤキがありました。

おそらくこちらがご神木なのでしょう。

上を見ると、ケヤキの葉は枯れていました。

春にはこのケヤキもまた芽吹くでしょうね。

神社の前の海

神社の前は海につながっています。

貴船神社夏祭りの際はここから神輿が出発するのだと想像しています。

この祭りはいつも大盛況らしく、7月になったらまた来たいものです

駐車場

残念ながら付近に参拝者用の駐車場はありません。

目の前の駐車場は、地元自治会の駐車場のようです。

監視カメラが作動中にもかかわらず、ならず者が3匹、駐車場を独占していました。

アクセス

最寄り駅はJR櫛ケ浜駅になりますが、徒歩だと大変遠いです。

徳山駅から「粭島」行きバスに乗るのが良いかと思います。

以上です。

山口県防府市の暁天楼(ぎょうてんろう)を紹介

山口県防府市の暁天楼(ぎょうてんろう)を紹介します。

暁天楼とは

暁天楼とは高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文、山縣有朋(山縣の回顧録「懐旧記事」中に記述あり)、品川弥二郎、坂本龍馬等の志士達が幕末に度々、密議を計った建物の一つです。

建物の構造としては1階が漬物置き場、2階が隠れ座敷となっており、表向きは物置小屋です。

もともとは九代当主、藤村孫七の大旅籠(「おおはたご」と読み、昔の食事付の旅館のこと)の物置小屋であり、志士たちのために利用させていました。

 

当時は「適義凄」と呼ばれた建物ですが、山縣有朋等によって「暁天楼」に改称されました。

 

しかしながら老朽化が甚だしく、昭和30年に解体されました。

現在は藤村家の後裔の11台当主藤村造作氏によって、防府天満宮の付近に復元されされたものが展示されています。

暁天楼の風景

現地の暁天楼を撮影してみました。

復元ですが、当時の建物の趣を感じることができます。

暁天楼の正面

正面に昔ながらの木の扉があり、上に暁天楼の看板(といっていいのか)があります。

暁天楼の上

この上の部分が高杉晋作たちが密議を計ったとされる、隠れ屋敷だと思います。

窓もなく、外観からはただの物置小屋にしか見えません。

暁天楼の中

暁天楼の中は当時を再現したのか壺が置いてありました。

またベンチが置いてあるのでちょっとした休憩はここでできそうです

防府天満宮のご神木

出入口がいくつかあって、まっすぐ進むと実は防府天満宮のご神木が見られるスポットに出ます。

ご神木の太い幹は写真の左にわずかに写っています。

防府天満宮のメイン通りから外れて暁天楼の中を通る必要があるためか、ご神木がここにあることが、意外に知られていないようです。

別の出口

なおご神木のある方とは別にも出入口があります。

こちらから出て、「茶室 芳松庵」に進むと、500円で庭を見渡せる茶室からお茶を頂くことができます。

2階の隠れ座敷につながる階段

なお、出口から出るとこのように2階に続く階段があります。

これが2階の密談をする部屋への階段だと思われます。(土足厳禁)

しかしながら階段は普段、閉ざされています。

ただ維新ではない現代日本では、2階はお茶会のスペースとして利用されています。

実はこの日、偶然解体で少し関わったとされるおじいさんの話を偶然聞けました。

老朽化以外にも中に血痕や刀傷やらなんやらがあったとか。

なので、どちらにしろたぶん一般に見せられる状態じゃなったんじゃないかなあと想像しています。

アクセス

JR防府駅から徒歩30分程度です。

防府天満宮の鳥居に入り、右側にあります。

 

以上です。

 

山口県周南市の児玉神社を紹介

山口県周南市の児玉神社を紹介します。

児玉神社とは

児玉源太郎は周防国都濃郡徳山で生まれ、第4代台湾総督、陸軍大臣を務めた人物です。

日露戦争においては大将として従軍し、戦地で功績を挙げています。

その後、児玉源太郎は1906年病死します。

 

児玉神社は1922年(大正11年)に、当時の徳山町の前田蕃穂、外52名の有志により「県社児玉神社創立許可願」として内務大臣に提出され創設された神社です。

翌1923年、許可され「児玉将軍屋敷跡」に本殿、拝殿が創建され、昭和8年5月16日に県社にされました。

また、こちらの神社では毎年3月10日に例祭が行われています。

 

※ちなみに神奈川県の江の島にも同じ祭神を祀った、児玉神社がありますが、こちらでは山口県周南市の児玉神社を取り扱います。

児玉神社の風景

児玉神社の風景を紹介してみます。

児玉神社の鳥居

鳥居の前から児玉神社を撮影してみました。

起伏の無い徳山の中心街にある神社なので、長い石段はなく気軽に入りやすいです。

児玉神社の鳥居の左側

鳥居の左側には児玉源太郎についてどんな人だったか、経歴が詳しく書かれた看板があります。

文章が苦手な方でも、絵と共に説明されており分かりやすくなっています。

児玉神社の鳥居の右側

もちろん右側にも簡単な看板は置いてあります。

丁寧ですね。

徳足以懐遠

鳥居をくぐると「徳足以懐遠」という漢文の石碑がありました。

 

読みは「徳足るを以て、遠くを懐かしむ(とくたるをもってとおくをなつかしむ)」です。

意味はどうやら「任務・事業で、台湾統治を二人で行った時代が懐かしい」のようです。ただ、漢文の素養の無い私には定かじゃありません。

 

児玉源太郎が台湾総督を務めていた時代彼の下で政局局長として活動していた後藤新平の漢文で、後藤新平は児玉源太郎を大変慕っていたとのことです。

児玉神社の社殿

こちらが社殿を撮影したものです。

家紋は「二文字三つ星」という家紋のようです。

徳山七士碑

徳山七士碑が社殿の横にあります。

もともと同じ周南市内の遠石地区にあったようですが、児玉神社に移設したとのことです。

徳山七士(とくやましちひ)は、徳山藩で尊王攘夷派として活躍した7人のことです。

  1. 兒玉次郎彦
  2. 江村彦之進
  3. 河田佳蔵
  4. 井上唯一
  5. 本城清
  6. 浅見安之丞
  7. 信田作太夫

ベンチ

徳山七士碑の前にはベンチもあります。

頭の上の植物がすごすぎて、しっかり屋根ができています。

これだと多少の雨ならしのげそうですね。

アクセス

JR徳山駅から徒歩15分ぐらいです。

児玉公園を突っ切った先にあります。

以上です。

山口県周南市のソレーネ周南の裏の親水護岸を紹介

山口県周南市のソレーネ周南の裏の親水護岸を紹介します。

ソレーネ周南とは

ソレーネ周南は2024年に開設された徳山西インター近くの道の駅です。

地元産の野菜、魚、肉、その他お土産や特産品が販売されています。

付近の徳山西インターとも連携されており、ETC2.0であれば徳山西インターから一時退出で高速道路からも追加料金なしで利用可能です。

 

ただソレーネ周南自体はメジャーで、現在は割と認知されてきたようです。

なので、今回はソレーネ周南の施設のうち家族向けの親水護岸の部分を紹介します。

ソレーネ周南の親水護岸の風景

親水護岸はソレーネ周南の裏の夜市川(やじ川)にあります。

全体像

ソレーネ周南の裏側はこのように夜市川という川が流れています。

この川はとても整備されていて、石段で自由に降りることが可能です。

この日は夕方の為かたまたま人が少なかったため、タイミングを見計らって写真を撮影してみました。

夜市川の水

夜市川はとても水がきれいで、これなら子供が入っても大丈夫そうです。

この日は人がいませんでしたが、時折人が川を眺めにやってきます。

写真では見えませんが、川の中を覗くと小魚がいっぱいです。

夜市川の上流側

上流側は夜市川(やじ川)と苔谷川(こけだに川)が合流しています。

(余談ですが、この一帯は難読な地名が多い気がします。「戸田(へた)」もそうですね。)

夜市川をさらに上ると湯野温泉があります。

正面

正面は浅くて静かに流れる川です。

幅は5~10メートルの間ぐらいでしょうか?

秋なのでススキが立ち並んでいました。

下流側

夜市川はここより下流で的場川(まとば川)と合流して瀬戸内海へ流れていきます。

下流側は少し石が多いですね。

補足

基本的なことばかりですがあくまで自然の川なので、これらのことは忘れないほうがよいでしょう。

  • 安全な装備(川用の滑らないサンダル、服装など)で入りましょう。
  • 上流部の雨、気象状況は確認して入りましょう。
  • お子様から目を離さないようにしましょう。
  • 足元には注意しましょう。
    • 深い場所、人工物(無いとは思いますが、ガラス、釣り糸、紐など)
  • 遠くに行かないようにしましょう。
  • 川遊びは大人と一緒にいきましょう。
  • 川だけでなく、ハチ、蛇、ムカデなど陸の生き物にも注意しましょう。

念のためですが、当ブログは川遊びに関しては一切の責任を負いません。

ちなみに上記の注意点は私も守らなくて昔痛い目にあったので、それも勘案しての記載です・・・。

アクセス

JR戸田駅(へた駅)から徒歩10分です。

徳山西料金所からは車で5分です。

 

以上です。